マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

青が消える

スコットランドの独立が取りざたされていますが、もし実現したら前代未聞です。

最近は耳にしませんが、北アイルランド問題は、私の子供の頃には良く報道されていました。

北アイルランドが、アイルランドに帰属するのならまだ分かりますが、スコットラドとなると、イギリス本島を二分してしまいます。

日本で考えれば、関ヶ原辺りで真っ二つに、西日本と東日本で分かれるような物でしょうか、それとも東北、北海道が独立するような感じかもしれません。

しかし日本と違い、イギリスは正式には「英連邦王国」ですので、それぞれが独立したくなるのも、仕方がないのかもしれません。

スコットランドと言えば、アーサー王伝説やロビンフットなど、よりディープなイギリスをイメージします。

日本でも大人気の「エンヤ」は、アイルランド人ですが、同じケルト民族の音楽として、文化的にはスコットランドに近いかもしれません(あまり知らないので、いい加減なことは書けませんが)

私もエンヤは大好きですし、ケルト音楽も好きです(CDも沢山持っています)

なんというか、少しメランコリックで、もの悲しい響きは、日本人に受けるのでしょう。

特にバグパイプの音色は最高です。

アメリカに渡った、アイルランド系移民は、多くが警察官、消防士、軍人などに就き、多くは差別されながらも、その勤勉で実直な性格は、とても信頼されたそうです。

名優ショーン・コネリーも、スコットランド出身のアイルランド系です。

アカデミー助演男優賞を受賞した「アンタッチャブル」では、アイルランド系のベテラン警察官を好演しました。

あの役は、アメリカにおけるアイルランド系の高潔な警官のイメージそのものだったのでしょう。

それと消防士の映画「バックドラフト」でも、ラスト近くで殉死した主人公の兄(カート・ラッセル)を、シカゴの街をキルトを身につけたバグパイプの演奏隊が、消防士達と葬列を組んで行進する素晴らしいシーンがありますが、あれも消防士=アイルランド系のイメージです。

アイルランドスコットランド人の多くはキリスト教徒ですが、もともとケルト族は自然崇拝の多神教で、その辺りが根っこでは、まだ息づいているのかもしれません。

日本も多くは仏教徒ですが、神道も八百万(やおよろず)の神がいて、自然崇拝が根幹にあります。

その辺りの関連性が、音楽に共感したり、なんとなく気質が似ている部分と繋がるのかもしれません。

私個人的には、その民族が独立を望み、経済的に自立できるのであれば、基本独立すべきだと思うので、彼らが望むのならスコットランド独立には賛成ですが、あのかっこいいイギリス国旗「ユニオンジャック」から青色が消えるのは寂しいです。