ラジオの良さ
木曾の御嶽山が、噴火してしまいました。
今年は、本当にいろいろあります。
予想以上に被害が出ている様なので、被災された方は気の毒におもいますし、亡くなられた方のご冥福を祈ります。
御嶽山と聞いて、最初に連想したのが、亡き父が良く口ずさんでいた唄でした。
「きぃその~、おんたけ~さぁぁん♪」と、この部分しか知らないのですが、なぜか耳に残っています。
何の曲か気になって調べると、どうやら民謡で「木曾節」なるものがあることを初めて知りました。
昭和の大歌手、今は亡き三橋美智也さんが歌う動画にたどり着き、聞いてみると、ぜんぜんイメージと違いました。
父は音痴でしたので、節回しもぜんぜん違いましたが、おそらくこの曲で間違いないでしょう。
そしてこの曲は、以前より知らぬ間に、さまざまな場所や場面で耳にしていたことに気が付きました。
やっぱり民謡は素晴らしいです。
そういえば実家に、三橋美智也さんのベスト盤CDがあったはずですので、その中にも収録されているはずです。
なぜそんなCDを持っているかというと、今から10年前にカラオケで、どうしてもウケ狙いで「お富さん」が歌いたくなってCDを探したところ、行きつけのホームセンターのレジ横に、昭和歌謡の激安CDコーナーがあり、そこで春日八郎さんのベスト盤の中に「お富さん」が収録されているのを見つけ、その横にあった三橋美智也ベスト盤と共に買ってしまいました。
ベスト盤といいながらも、確か1枚500円くらいだったと思います。
音源が古く、音は悪いし、歌い方も今日のものとは違いますが、それでも昭和の二大歌手の歌声は、素晴らしいものだと感じました。
当時MBSラジオで、河内屋菊水丸さんの「さてはトコトン菊水丸」が放送されており、仕事の移動中に営業車の中で毎日聞いていました。
関西でAMラジオといえば、圧倒的にMBSです(関東でいえば、ニッポン放送といったところでしょうか)
この番組は非常にマニアックなコーナーがあり、河内音頭の音頭取りであり、自宅に5万枚のCDを持っている音楽マニアでもある菊水丸さん好みの曲や、歌手を紹介してくれ、お蔭でさまざまなジャンルの音楽や歌手の知識が得られました。
その中にも春日八郎さんや、三橋美智也さんのお話も有ったと思います。
そういった背景も手伝って、CD購入に至りました。
でなければ、知る由もなかったでしょう。
残念ながら番組は6年ほど前に終了し、菊水丸さんご自身も河内音頭に専念されるために、今ではめったにメディアに登場しなくなりましたが、いつかまたラジオの世界に帰って来てほしいです。
今私は関東にいるので、直接MBSラジオは聞けませんが、今はネットでWebラジオも配信されていますので、時々「それゆけメッセンジャー」などは聞いています。
一時期ラジオは、TVにとって変わられた古いコンテンツのイメージがありましたが、今のネット時代においては、リスナーとの距離の近さなどから、改めて存在価値が上がって来ている気がします。
NHKの「今夜も生でさだまさし」などは、面白いし好きなのですが、あれは、まんまラジオをTVでやっているだけです(「さだまさしのセイヤング」が元になっていて、私も昔聞いていました)
それだけに新しいアイデアも無く、これもTVがつまらなくなっている証拠のひとつですが(私もほとんど見ません)、しかしラジオにはまだまだ可能性を感じます。
残念ながら謎の圧力で強制終了させられた、元祖本音トーク番組「サイキック青年団」なども大好きでしたし、ラジオはTVと違いリスナーとの距離の近さや、テーマをどこまでもマニアックに掘り下げられることの良さを感じます。
万人受けするものは、どうしても内容が薄くなります。
ラジオには、パーソナリティの言葉の力を鍛える要素や、伝える力、リスナーの聞く能力や想像力を鍛え、掻き立てる要素があり、ライブ感や独特の一体感は、本当に素晴らしいものだと思います。