マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

意識低い系

中国の天津で13日の午前零時半ごろ、大爆発が起こりました。

最初ネットで動画を見たのですが、本当に大爆発だったので驚きました。

しばらくして、遠くで見ているはずの動画撮影者のもとに衝撃波が来ていましたし、爆発の威力はとんでもないと感じました。

テロのかもしれないとも思いました。

時間が経ち、詳細が分かって来ると、化学物質の倉庫で火災があり、その消火活動中に、消防隊が水をかけてはいけない物質に水をかけてしまったため、二次災害として、大爆発を起こしたとのこと。

原因は調査中とのことですが、これが事実ならなんともお粗末なお話です。

中国は何でも爆発すると、揶揄されていますが、今回のケースはしゃれになりません。

上空からの映像では、やまずみされたコンテナが、くずれるだけならまだしも、多くがへちゃげていましたし、10km先の建物まで被害が及んでいたのを見たときは、爆発というのは本当に恐ろしいし、爆風や衝撃波でも十分殺傷能力があることが理解出来ました。

被害の様子は、阪神大震災や、東日本大震災などにも匹敵するインパクトのある映像です。

死者は50人ほどで、負傷者は700人以上だそうですが、これもまだ増えそうです。

中国は、なんでもずさんなイメージですが、それが一番怖い形ででてしまったケースだと思います。

さすがに人の命にかかわることは、それではいかんと思うのですが、お国柄はなかなか強力です。

しかし、調べてみると、我が国を初め、大爆発事故は歴史上物凄い数が起こっており、今回の天津のケースよりも悲惨な事故は沢山起こっています。

※詳しくは、ウィキペディア人によって引き起こされた核爆発以外の大爆発一覧」参照

これをみると、決して「中国だから」などとはいえません。

しかし、多くは第二次大戦中や、その数年以内に起きているし、近年ではそこまで甚大な被害は出ていないので、危険物の取り扱いの意識が変わって来た証拠かも知れません。

小規模なものは、国内の工場などで今でも起こっていますし、意識の問題なのでしょう。

意識高い系とかよく耳にしますが、こういった事故をお起こすのは、逆に意識低い系といったところでしょうか。

正しい知識や、想像力を働かせる力を身に着けるのは、なにごとも教育次第だと思います。

亡くなった方や被害に遭われた方は、本当に気の毒ですし、こういった事故を教訓に中国社会の意識が高まってくれれば、ありがたいと思うのですが。