マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

文化の力

酷暑です。

さすがに35度を超えると、夏が好きな私でも応えます。

これは危険な暑さです。

この前、夕涼みにと真夜中、近所の大きな公園にいきましたが、ぜんぜん涼しくありませんでした。

しかし、ひとは沢山集まっていました。

みんな考える事は、似ているのかもしれません。

昨日は広島の原爆投下、70周年でした。

この原爆投下に対するアメリカ人の意識に、少し変化が起こり始めている様です。

アンケートをとったところ、全体では相変わらず原爆投下は正しかったと答えた人が多かったそうですが、30歳以下の若年層に関してのみは、間違っていたと答えたひとが、正しいを上回ったそうです。

少しずつでも変化が見られるのは、素晴らしいことです。

あれはどうかんがえても、民間人を狙った無差別殺人であり、戦争犯罪だからです。

正しいと答えた人の論理はいつも、「あれで日本が降伏した」「本土上陸をしなかったために、アメリカの若者の命が救われた」というものですが、実際には日本は和平交渉に向け、ソ連を仲介役として動いていましたし、アメリカ側でも、天皇制の維持を保証すれば日本が降伏するであろうことは、十分把握していました。

この日本が降伏する辺りは、今公開されている映画「日本のいちばん長い日」に、詳細が描かれているので、お勧めです。

私は以前、古い方の1967年版は、見たことがありますが、とてもいい映画でした。

新作のリメイク版も、なかなか期待出来そうなので、見てみたいです。

それはともかく、原爆を落とすにしても、純粋な軍事目標や、無人島など、威力が十分わかる様に見せつけさえすれば、それだけでよかったはずです。

広島と長崎では、ウラン型とプルトニウム型とそれぞれ違うタイプを落としていますので、これは人体実験だったといわれても仕方がないと思います。

それにしても日本人は淡泊な性質だと思います。

戦後教育が徹底していたのもあるでしょうが、日本国内では、いままでこれが戦争犯罪だと騒ぐ声は、あまり聞かれませんでした。

それどころか落とされた側なのに、非核三原則をもって、不戦の誓いをさせられているのですから、見ようによっては言葉は悪いですが、滑稽とも思えます(日本の核武装に関して私は反対ですが、いつでも開発できる能力は持っておくべきだとは思います)

どこかの国にように、「謝罪と賠償を要求する」などとは思いませんが、アメリカ人の意識の変を歓迎します。

思えば今のアメリカの若者は、日本のアニメやゲームで育っていますので、日本に対するイメージが好意的になっていることとも無関係ではないでしょう。

我々が、ハリウッドムービーや、音楽などで、アメリカに対する憧れを持ったきもちと同じなのかもしれません。

文化の力は、偉大です。

そういえば、子供の頃、アニメで「超時空要塞マクロス」という作品がありましたが、侵略してきた異星人が、地球のアイドルの歌や文化に感化され、最後には戦いを止め、お互いの相互理解に繋がるといったテーマでしたので、まるで今日の日米関係の様でもあり、今にして思えば、素晴らしい偉大な作品だったと感じます。