マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

半沢直樹

TBSドラマ、半沢直樹が40%以上の高視聴率で、最終回を迎えたとのことでしたが、録画していた物を昨日やっと見ることが出来ました。

(まだ見ていない人はネタバレ注意)

私は、基本的には連続ドラマは、ほとんど見ない方なのですが、この半沢直樹は、お客様の勧めで、第3話くらいから見ていました。

ドラマの前半は、私の出身地である大阪の街が出て来たので、馴染みのある風景が出てきて、毎回単純に喜んでいました。

内容も勧善懲悪もので、安心して見ていられるし、サラリーマン時代の過去の自分を思い出したり、いろいろ共感出来る部分も多く、毎週楽しみにしていました。

そしてついに迎えた最終回、ラストで半沢直樹が、左遷されたところでドラマは終了。

最後まで、やってくれたと思いました。

敵役の大和田常務は普通の役員に降格のみで、半沢直樹は子会社の証券会社へ出向。

半沢は「復讐は果たしたが、勝負には負けた」と言ったところでしょうか。

それと存在感はあっても、ただの置物状態だった頭取役に、なぜ大物俳優の北大路欣也さんが起用されたのかが、ラストで分かりました。

実は彼(頭取)は、大和田や半沢より、一枚も二枚も上手だった。

さすが巨大銀行を率いるリーダー、もしくは政治家といったところでしょうか。

半沢の役員会での最後の演説は、誰が見ても、まっとうです。

銀行の役割は、企業や住宅、教育に融資し、社会に貢献するのが、本来の業務です。

ところが、派閥争いや自分の利益のみに集中しているのが、銀行の現状だと。

大和田常務を追い落とすまでは良かったのですが、この最後の演説で、半沢の運命は決したと思います。

この演説で、大和田だけでなく、頭取以下、役員全員を否定してしまった。

頭取が半沢を切ったのは、当然かもしれません。

役員からすれば、半沢は危険すぎます。

半沢の様な人物は、銀行が破たん、もしくは再編時に必要とされる人物で、現状では、混乱を招く人物だからだと思います。

ですが、半沢にとっても良い人事だと私は思いました。

巨大な組織に派閥争いはつきもので、自由な身動きが取れませんが、子会社の証券会社であれば、彼の力で経営を動かすことも出来る気がします。

先日、村上春樹が司会のカンブリア宮殿と言う番組で、無印良品を赤字から経営改革をし、大成功させた現社長が紹介されていましたが、この社長も大会社からの左遷、出向社員で、組織向きの人物ではありませんでした。

だからこそ、誰に遠慮もなく、やりたいことを正直にやり、お客様第一主義で成功できたのだと思います。

ドラマでも頭取が言っていましたが、「銀行家は人を見る目が一番大切だ」と。

人物は適材適所で本領を発揮しますし、その人の考え方次第で、いくらでも成功できます。

なにやら映画化や続編の話もあるようですが、これで終わっても私的には、十分ハッピーエンドです。