あいさつ
今朝、とてもすがすがしい経験をしました。
私が開店準備でお店の看板を出していると、見知らぬ80歳くらいのおばあちゃんが、私に声を掛けて下さいました。
初めてっきり、お店のお問い合わせかと思い少し期待したのですが(笑)
「いいお天気ですね」とおばあちゃん、「さわやかで、気持ちいいですね」と、私が答えると、「これから目黒まで散歩に行きます」とのこと。
私が「いいですね、気を付けて」と、会話はたったのこれだけなのですが、そのおばあちゃんの、染み通るような微笑が、なんとも印象的で、さわやかな空気と相まって、朝から本当にすがすがしい気持ちになりました。
そういえば、そのおばあちゃんは、私に声を掛ける前に、少し向こうで出勤中のサラリーマンと立ち話をされていました。
てっきり知り合いとかと思っていたのですが、もしかするとその方とも初対面で、あいさつしていたのかもしれません。
フィジーに住んでいたころは、見知らぬ人によく声を掛けられました。
あちらでは「Bula!」(こんにちは)と、道行く人が、声を掛けあいます。
そして、上記のような何でもない会話をするのです。
それだけで、とても気分が良くなります。
日本や先進国ではめったに見られない光景ですが、とてもいい習慣だと思います。
日本も江戸時代までさかのぼれば、そんな光景が、あちこちで見られたそうです。
「幸福度指数」なんて言葉がありますが、けして豊かさだけではない、こういう何でもないコミュニケーションも大切な要素だと思います。
悲しいことに、挨拶しても返事が返ってこなかったり、暗い顔でいる人が多い気がします。
職場でもあいさつが出来てない所は、なんだか活気がありません。
実は、私も昔はあいさつが苦手な方でした。
でも今は、本当に大切だと思います。
もしかしたら一番大切なこと、かもしれません。
ひとは「あいさつ」ひとつで、幸せな気持ちになれるのですから。