文明の力
暑い。
流石に気温が、35度を超えると強烈です。
私が子供の頃は、30度を超えても「今日は特に暑いな」と言っていた記憶がありますが、今は30度なら夏の気温としてはごく普通です。
暑いのは好きですが、もうこれは危険なレベルです。
野外での運動や作業は控えた方が賢明ですが、そうもいかない立場の人もいるでしょう。
高齢者なら昼間は、なるべく外出を控えた方が安全です。
今年も部活動中の子供や高齢者が、熱中症で病院に運ばれるケースが増えそうです。
室内でも熱中症になることもあるので、冷房利用と水分補給は大切です。
特に水分補給は重要で、のどが渇いたと感じたときは、すでに身体の2%の水分が失われていると言われますので、飲みたくなくてもこまめに補給することが大切です。
私が部活をしていたころは、練習中に水を飲むなといわれましたので、今ほど暑くなかったとはいえ、今にして思えば無茶な話だったと思います。
それに昔は扇風機が主流で、クーラーのある場所は限られていましたが、今はどこでも、どの部屋でもクーラーがあるのでありがたいです。
真夏なのに、熱い食べ物や飲み物、逆に真冬に暖房の効いた部屋で、アイスクリームが楽しめたりもします。
平均気温が上がり以前よりも夏が過酷になっているものの、その分、文明の力で凌げるようになっているとは、世の中、本当に上手く出来ています。
この「文明の力」は、年々進化し、今や携帯電話で、地球の裏側の人とも話せるまでになりました。
冷房の効いた部屋で、良く冷えたビールを飲みながら、地球の裏側とでも一瞬でコミュニケーションが取れるなんて、これまで歴史上の偉大などの支配者でさえ、成し遂げることが出来ませんでしたが、今では私の様な小市民でも可能です。
かといって、現代人が偉い訳ではなく、ほとんどの人はその仕組みを知りません。
思えば、なぜ電話が繋がるのか、冷房が冷えるのか、自動車が走るのか、飛行機が飛ぶのか、挙げて行けばきりがありませんが、私には、ほとんどわかりませんし、その仕組みをちゃんと説明できる人は、むしろ少ないのではないでしょうか。
逆に文明に力に頼りすぎて、知恵や思考力が退化しいている様にも感じられます。
文明の力とは、突き詰めれば人類がこれまで培ってきた知識や経験の結晶です。
それにただ乗っかっているだけの生活は、ありがたけど何とも情けなくも感じます。
死ぬまでに、自分なりに、これまでの知恵や経験を生かし、ささやかながらも(発明や発見の様な凄い事でなくとも)何らかの形で、文明の力に寄与出来ればと思います。