マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

鼻を利かせる

今年も、酷暑と呼ばれる季節がやって来ました。

でも、暑いのは好きなので、問題ないです。

食品偽装事件の報道は、ここ15年程、もう恒例行事になりつつありますが、今度は中国製の鶏肉です。

私はチキンナゲットは、どうも好きになれず、日頃からまったく口にしないのでセーフですが、知らずに食べた方は気の毒です。

腐りかけの肉は、牛肉ならば美味しいですが(高級ステーキハウスでは、肉をより美味しくするために、わざと少し黒ずんだり、臭いがする位まで保存します)、鶏肉では聞いたことがありません。

完全に加熱されているので、たぶん健康には問題はないでしょうが、考えてみれば恐ろしい話です。

そこで思い出したのが、2000年に起きた雪印の集団食中毒事件です。

当時大阪の実家に住んでいた私は、毎日の朝食に雪印の牛乳を飲んでいました。

私がもの心ついた時から、実家の牛乳は雪印でした。

あれ以来、もう見かけなくなりましたが、あのお馴染みの青と白の紙パックです。

ある朝、牛乳を含んだ時、何とも言えない臭みが口中に広がりました。

あまりに気持ち悪いので、そのままはき出したくらいです。

おかしと思って、賞味期限を確認しましたが、まだ新しく、まったく問題ありません。

自分の体調がおかしいのかとも思いましたが、それ以上飲む気が起きないので、母にも確認してもらいましたが、確かにまずいと言っていました。

そういえば、最近何だか牛乳が水っぽいなとは思っていたので、試しに他のメーカーの牛乳を買ってきて試したら、「牛乳ってこんなに美味しかったんだ」と感動するくらい美味しく感じました。

それ以来、家では雪印を買うのを止めました。

それから一週間から10日ほど経過したころに、あの食中毒事件が起きたのです。

職場の同僚で被害に遭ったひともいましたし(家まで雪印の社員が謝罪に来たと言っていました)、大さわぎになったのを覚えています。

あの時、異変に気付いて止めておいて良かったと、母と顔を見合せたことが思い出されます。

私は昔からとても鼻が利くので、家族の健康を守るセンサー役を買っていました。

賞味期限が切れていても、いなくても、私がやばいといえば、家族は信用してくれました。

それくらいが自信あります。

利きシーツも出来ます。

子供の頃、そんな私を面白がって、兄が私の鼻さきに家族4人(私以外)の枕カバーや寝具を持って来て誰のものか聞き、私はそれをことごとく当てることが出来ました。

本来、味覚や嗅覚は、毒素をかぎ分け、身の安全を守るために誰にでも備わっています。

ところが、現代はその能力が衰えている人が増えています。

もしくは他人を信用して、自分の感覚を無視しているのです。

これも思い出すのが、私が中学の時、水泳部に所属していたのですが、夏の大会で扇町プールに行った時、お昼時になってある先輩が、朝コンビニで買った弁当が腐っていると騒いでいたのです。

本人いわく、賞味期限が過ぎているとのこと(11時の賞味期限で、その時11時半でした)

時限爆弾じゃあるまいし、時間を過ぎればバリバリ音を立てて腐るわけではありませんし、ましてやたった30分経ったくらいでは大丈夫です(もちろん逆に保存状態が悪ければ、賞味期限内でも腐りますが)

企業も万が一を考えて、賞味期限を安全に、早めに設定しているはずです。

その先輩は、卵焼きか何かを、ひとくち口にして「傷んでるぅぅ~」と悲鳴を上げていました。

周りの先輩達が、実際ちょっと食べてみて、何の問題もないから大丈夫だといっているにも関わらず、その先輩は「もう腐ってるぅぅ~」と半泣きになりながら、その弁当を捨ててしまいました。

その先輩はアホで有名でしたので、日頃からみんなにバカにされていましたが、その行為もヒンシュクを買っていました。

それを見て、彼がなぜ馬鹿にされているのか、よく理解出来ました。

判断を他人に預け、自分でまったく考えて行動出来ないのです。

他人に言われるがまま、より大きな権威や指示、命令に盲従しています。

逆にこんな人に限って、腐っていても表示にさえ問題なければ、異変に気付かないでしょう。

誰にでも本来備わっている能力を、退化させるのはもったいないことですし、何よりも危険です。

人生騙されたり、損をします(振り込め詐欺などもこの一旦でしょう)

日頃から、自分で考え、判断し、行動する。

ものごとの本質を見る。

そして、能力開発をしましょう。

「鼻を利かせる」のです(いろんな意味で)