足るを知る
連休に入ると、道路が空いていて気持ちがいいです。
みんなどこに行ってしまったのだろう、とさえ思います。
こういうとき、ひとや、ものの流れというのは、面白い物だと実感します。
見慣れた街が、違う場所のようにさえ感じられます。
いつもと違う状況で、いつもと違う事をするのは、とてもいい刺激になります。
そういう意味でも、こういった連休はチャンスです。
思えば、気が付けば毎日、いつも同じことをしています。
決まった時間に起き、決まった物を食べ、決まった仕事をする。
そこに規律があって、なにごとも上手く行けば、ストレスも無く、安心して生活できるのですが、やはりそれだけだとつまらなくなります。
人間には、生活にバラエティを求めてしまう部分がありますので、そのニーズを満たすためにも、あえて違う事にチャレンジすることも大切です。
そんなに大きな事でなくとも、構いません。
要は「焦点」の問題かもしれません。
服や髪型が変われば、それだけで印象が変わりますし、日頃、コーヒーにミルクを入れないなら、たまには入れてみるのもいいでしょう。
いつもと違う道を歩いてみるだけでも、気持ちが変わるかもしれません。
他人の立場に立って考えるのは、とても大切ですが、気が付けばそれも忘れがちです。
なので、ひたすら他人の立場に焦点を移してみるのも、面白いかもしれません。
そうやって、自由自在に焦点を変えられる様になれば、退屈することは、なくなるかもしれません。
俯瞰的に考える、客観的な視点、第三者的、大局を見る、など様々な表現がありますが、この能力を鍛える事も出来ますし、何事もフェアに考えられれば、成功する(単に生活が上手く行くという意味でも)可能性が高まります。
私は、まだまだ未熟者ですが、若い頃に比べ、以前よりは物事を多面的に考えられる様になって来ているおかげか、幸せを実感する機会が増えています。
若い頃に、「ものごとは考え方次第だ」と、よくいい聞かされましたが、その意味が今では分かる気がします。
「足るを知る」といいますか、もちろん夢や目標を持って生きることは大切ですが、幸せは、あとのご褒美ではなく、今を楽しみながら生きる事の大切さを感じます。