マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

ラウトカ学生寮強盗事件 その13

事情聴取の途中で何を盗まれたか聞かれたので改めて部屋を確認すると、電子辞書、日本から持って来た携帯電話、ポータブル音楽プレーヤー、歯ブラシや髭剃りの入ったポーチ(金目の物が入っていると思ったのでしょう)が無くなっていました。

強盗が来たときベッドの下にすぐに隠したのでノートパソコンやテレビゲーム器、財布は無事でした。

それにしてもあの暗い部屋の中で、短時間によくもこれだけの物を盗んだと感心しました。

フィジー人は夜目が効くという噂は本当だった様です。

失った物はどれも必需品ですが、一番痛いのは電子辞書でこれが無いと勉強できません。

事情聴取が終わると、事件のショックとこれからどうなるのかを考えると少し気が重くなりました。

部屋を出てみんなの様子を確認しに行くと、怪我をしたのは私の他に当時外にいて強盗に捕まった男子生徒2人だけで、一緒にいた女性徒は無事でした。

他の生徒はすぐに寮内に避難して無事だったそうです。

男子生徒も殴られた程度で、大怪我をしたのは私だけだった様です。

盗難にあったのは私と2階の留守部屋に侵入された個室の男子生徒で、当時3人がたまたま1部屋にいたのでドアを必死に抑えたおかげで、侵入されずに済んだそうです。

あとは外にいて捕まった生徒が持っていた財布などで、それも騒ぎの割には被害が少なくて済んだと思いました。

何より強盗たちが女子寮に侵入せずに帰ったのが幸いでした。

もし私が強盗たちの自分の部屋への侵入を防いだ場合、彼らはパーテーションを壊して隣の女子寮に侵入したと思われますので、彼らに抵抗してお土産も持たしたおかげで女子寮に被害が及ばなかったことが、自分の負傷へのせめてものなぐさめでした。

そうこうしているうちに運営会社から連絡があり、もう今夜は寮には泊まれないので、隣町のナンディにあるホテルに移動するので、とりあえず必要な荷物をまとめてくださいとのことでした。

急な話に私たちは当惑しましたが、とてものことこの寮にはいられないので急いで荷物をまとめました。

やがて運営会社がチャーターした大型バスが到着しました。