マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

関西人の性質とステレオタイプ

先日ご来店された60代の女性が関西出身の方でした。

当店の近所に古くからの友人が住まわれており、年に2,3回位は尋ねてこられ、一緒に旅行に行ったり楽しい時間を過ごされるのが何よりの楽しみだそうです。

そんな生活をもう何年も繰り返されており、美容室も不動前駅の近所に行かれたり、マッサージもお気に入りの所で指名までされていたそうです。

今回その友人の方の紹介でご来店頂いたのですが、お話を伺っていて驚いた事がありました。

その方はその日、豹柄のパンツを履いておられたのですが(まさに関西のおばちゃんスタイル)、地元では一回も履いた事が無いそうです。

理由を聞くと「はずかしいから」との事。

しかしこちらに来るときは全然恥ずかしくなく、むしろ関西のおばちゃんスタイルを存分に楽しまれているそうです。

お店に行っても関西おばちゃんキャラを前面に押し出されているらしく、その方にとってこちらでの時間は「まさに旅行気分の非日常の時間」であり、豹柄は日頃の自分を忘れ開放するためのツールで、まさに「コスプレ」なのだと思いました。

私も関西出身ですが、母親が豹柄の服を着ているのは1度も見たことがありませんし、持ち物にもなかった気がします。

もちろん「関西の一部地域は他に比べ、おばちゃんの豹柄率が高い」の図式は否定しませんが、実際は派手な豹柄の方はマイノリティーだと思われます。

他地域の方にはマスコミによる影響で、かなり関西ステレオタイプが出来上がっている面があり、私も人に関西人だと分かると特定のイメージで見られがちで、閉口する時があります。

ただし関西人の性質としてサービス精神が豊富な方が多く、ノリであえて相手のイメージに合わせてしまう傾向もあり、この女性はそれを逆手にとって楽しんでいるのは非常に興味深かったです。

行き過ぎた誤解は迷惑ですが、なんだかんだ言っても地域文化や出身地は個人の個性やアイデンティティーに大きく繋がりますし、その影響力を否定することは出来ません。

最近は都道府県紹介番組や、ゆるキャラ、ご当地ヒーローや各種イベントなど、地域活性化につながる動きが増えているのは良いことだと感じますし、関西だけでなく独自性や多様性のある地域文化がもっと広まれば面白いと思います。