マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

食品偽装問題

「食品偽装問題」は約10年程前から、たびたびニュースになってきました。

これまでは食品卸やメーカーなど、直接消費者に提供しない立場の所で起こっていましたが、この度は有名ホテルのレストランや飲食店での商品提供での事案ですので、少しショックを受けました。

度重なる偽装事件を受け、お役所の規制が厳しくなり、最近ではメーカーや、外食チェーンなどでは、かなり詳細な表示をする様になっていました。

メニューや箱の表示を見ても細かすぎて「誰がここまで気にするのだろう」と思いましたし、少しやり過ぎではと考えていました。

しかし最近は、アレルギーの人が増え、もしもの時の訴訟問題などに備え「日本もアメリカっぽくなって来ているのかな」と思っていました。

勿論これは大切な事ですし、取り締まりを厳しくすることで不正の防止になりますが、これまでは日本人はモラルが高く、相互信頼によるところが大きい社会でしたので、少し寂しい気持ちもしていました。

しかし結局、社会的信頼感が高く規制のゆるいホテル業でさえ、この様な事件を起こしてしまう様では、何から何まで規制や監視する社会にならざるを得ません。

それと思うに、これまでは偽表示が常識で、そこに悪意や問題意識もなかったのが事の本質かもしれません。

なのでホテルだけではなく、小規模商店などでは当たり前に行われている可能性があります。

私は以前、埼玉の友人を訪ねた時、熊谷のある居酒屋で、日本酒の熱燗を注文しました。

1本目は、ちゃんと日本酒でしたが2本目は、なんと焼酎のお湯割りが出て来ました。

注意しようと思いましたが、お店は半屋台の様な簡単な作りで、テーブルや椅子もコンテナ、内装もわざとせず、安さが売りで(実際は安くもないのですが)態度の悪い若者が、仲間内で騒ぎながらやっているお店でしたので、「さもありなん」と思い直し、何も言わずに会計を済ませすぐに店を変えました。

恐らく日本酒の味も分からない連中が、だませると思ってやったのでしょう。

「酒を薄めて出す」とかは聞いたことがありますが、そこまでされるとあきれて物も言えません。

そもそもそんな店で、日本酒を頼んだ私が馬鹿でした。

それはともかく、この問題は根本的には、提供者のモラルやコンプライアンスがもっとも重要です。

飲食業はグレーゾーンが大きい業界でもありますので、なおの事です。

無責任な行為は評判を落とし「いずれ自己に帰って来ます」ので、自覚を持って取り組んで欲しいです。