ソーシャルネットワーク
先日、映画「ソーシャルネットワーク」をTVで見ました。
私は映画を見るときは大抵はTVです。
映画は嫌いではありませんが、劇場に行くことほとんどありません。
最後に映画館に行ったのは、もう何年も前です。
DVDも、めったに借りません。
映画をTVで見る良さは今回もそうですが、自分では劇場に行ったり、DVDを借りたりしないであろう作品も見る機会を得るからです。
今の生活になって時間が増えたので、最近は良く映画を見ます。
TV放送の映画は取りあえず全部録画して、興味のある物のみ後で見ます。
今回の「ソーシャルネットワーク」は、2010年公開でまだ新しく、監督が「エイリアン3」や「セブン」のデビット・フィンチャー。
主人公はSNSサイト「Facebook」の創設者マーク・ザッカ―バーグ。
彼はハーバード大学在学中の2003年に、Facebookを立ち上げました。
それが世界中に波及し、2012年の総資産が175億ドルで、今や世界有数の大富豪です。
映画は彼のサクセスストーリー、アメリカンドリームを描くのかと思いきや、内容は元起業パートナー達との訴訟シーンと回想シーンの同時進行で、非常にテンポの良い物でした。
彼がサイトを創ったきっかけは、彼女に振られ腹立ちまぎれに学内の女子学生プロフィールをハッキングして、品定めするサイトを立ち上げたのが始まり。
それが大好評になり、出逢いを求めるプロフィール交換サイトに変化し、他の大学にも波及して行く過程で、彼の才能を利用しようと近づいてくる様々な人々が集まって来ます。
彼はそんな人々を逆に出し抜き、どんどん成功して行きます。
友情の破綻、裏切り、また罠にはめたりと、非常にドロドロしています。
成功者のザッカ―バーグ氏は、プログラマーとして優秀なだけでなく、非常に頭が切れ(当たり前ですが)、成功の為なら何でもする冷徹で非情な人物として描かれています。
基本的に自分以外誰も信用していません。
逆にそうでなければ、人に出し抜かれ、最終的には他人に成功を奪われていたでしょう。
この辺りは映画なので、どこまでが真実かは分かりませんが、実際に沢山の訴訟を抱えている様です。
この映画では、成功のきっかけは、以外と「不純な動機」であり、とんでもない才能を抱えていても、「アイデアがなければ意味がない」「成果を出せば人も資源も集まる」「お人よしでは成功出来ない」と言っている気がしました。
この監督の作品は「セブン」もそうでしたが、後味が良くなく、ちょっとネガティブになりそうな内容ですが、人間関係について考えさせられる一面があり、作品としても非常に面白かったです。