マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

キャプテンWakata

アジア人で初めて国際宇宙ステーションの船長になった、若田光一さんのニュースが連日伝えられています。

若田さんは、今回で4回目の宇宙飛行だそうです。

思えば1990年にTBSの秋山さんが、ロシアのソユーズで日本人初の宇宙飛行をして、早23年。

もっとも秋山さんの功績はその後、メディアにもほとんど登場せず、まるで「無かった事の様な扱い」になっている気がします。

空気的にはスペースシャトルで初飛行した、現日本科学未来館館長の毛利衛さんが、正統派というか初飛行みたいな扱いです。

本来は毛利さんが1番で、秋山さんが2番になる予定だったそうですが、スペースシャトル・チャレンジャーの事故で、毛利さんの飛行が延期になり順番が逆転してしまいました。

この件は秋山さんにも毛利さんにも罪はなく、どちらも気の毒な気がします。

それはともかく、日本人が船長を務める時代がやってきたのは大変うれしく思います。

昨日、彼の船長としての地上訓練の様子をTVで見ました。

その訓練は本人に知らせていない火災を発生させ、その対処を見て評価するもので、火災後、彼はパニック状態になり、メンバーの安否確認がおろそかになったままハッチを閉めてしまうミスを犯してしまいました。

訓練後スタッフから「突発的な出来事に対処する力が弱い」と指摘されていました。

宇宙飛行士は理系の優秀な学者が多く、これは私の偏見ですが、理系の人はリーダーシップを発揮するのが苦手なイメージがあり、訓練でテンパっている彼を見て、それに当てはまる気がしました。

勿論今はそれらも克服して宇宙に行かれていると思いますが、船長ともなれば今までとは違う責任を負わされるので大変だし、とても意義深いと思いました。

文化や教育の弊害でしょうか、理系に限らず日本人はリーダーシップが苦手な人が多く、国際的な立場でのリーダーをほとんど見かけません。

それこそ日産のゴーン社長の様に、外国で社長に就任する人もいません。

そこにはまだまだ人種問題などもあるでしょうが、今後は若田さんの様なケースも増えるでしょうし、リーダーを育成するのは、今後の日本の教育の課題だと思います。

将来世界中で、中国人やインド人の優秀なリーダーが増えて来るでしょうから、そこでも日本人の存在感をしっかり示せるように期待しています。