加重逃走
14日夜、宮城県仙台市内の警察署で、傷害容疑の取り調べ中に逃走していたドイツ人男性が、警察に出頭し27時間ぶりに確保されました。
この「加重逃走」という言葉は、容疑者や被告人が拘束のための器具を壊して逃走するケースに使われるそうで、私は初めて耳にしました。
今回のケースでは警察署内の取調室中に、男性自ら腰縄をほどいて、警官の制止を振りほどいて逃走したそうです。
逃げ出したときは、Tシャツにジャージで裸足だったにもかかわらず、その後地元の人に服をもらいながらヒッチハイクを繰り返し、途中何度も服装を変え、出頭時にはなんと、上下スーツだったというから驚きです。
たった一日で、Tシャツ・ジャージからスーツ姿へ・・・素晴らしいコミュニケーション能力、そして凄い才能だと思います。
この人は、世界中どこへ行っても生き残れる気がします。
それと、東北の方の親切心にも関心させられます。
それはともかく、仙台警察の不甲斐なさです。
容疑者自ら腰縄をほどいた事にも気づかず、しかも取り調べ室はドアが開いていて、警察署の4階から逃走したのですから。
所内で取り押さえることも出来ず、逃走後も追跡しすぐに確保出来なかったなんて、どういう事でしょう。
緊張感がまったくたりません。
これでは私のフィジー留学の悪夢、強盗容疑者を脱走させてしまったラウトカ警察並みです(詳しくは以前書いた「ラウトカ学生寮強盗事件」をご覧ください)
日本の警察は優秀だとか言いますが、実態は単に犯罪率が低く治安が良いだけではないでしょうか、これではのんびりムードの南国の警察とたいして変わりません。
そもそも今どき腰縄なんて時代遅れだと思います。
まるで時代劇の様で違和感を感じます。
ニュースや映画などでよく見かけますが、外国では容疑者の拘束は、手錠と腰にチェーンなので、ほどくのは絶対に不可能です。
ドイツ人で身長185cmもあり、大柄で取り押さえるのは大変だったこともあったでしょうが、最近の日本人でもそれくらいの人はごろごろいますので、なんとも頼りないです。
もし将来、日本でも移民を大量に受け入れる事になれば、治安も悪化するでしょうし、現に今でも外国人による犯罪は増えているのですから、現実的な対応をしっかりして欲しいです。
最近、司法や警察には「時代遅れ感」をとても感じます。