あくなき戦い
※一部グロテスクな内容を含みますのでご注意下さい。
以前にも書きましたが、お店のパキラの鉢植えにコバエが発生していたのを発見して、もう20日程経ちました。
よく見ると水のやり過ぎで、根元が一部腐っていました。
外から触ると木の皮がじゅくじゅくしています。
外からは分かりませんが、皮を剥がしてみると・・・!!
なんとそこにコバエが卵を産み付け、孵化し蛆(うじ)が湧いていました。
蛆虫が好きな方は、おられないと思いますが、あれを見た時のショックと嫌悪感は凄まじい物があります。
私はコバエの蛆を初めて見ました。
普通のハエの物と違い、大きさはせいぜい2、3ミリですが、小さくても形や動きは間違いなくあの「蛆虫」です。
私にはトラウマがあります。
まだ幼稚園の頃、園庭で植木鉢をひっくり返して遊んでいました。
確か幼稚園の授業でしたが、園庭に沢山置いてある小さな鉢をひっくり返して、そこにいる虫を探すのが目的です。
植木鉢の裏には、大抵ダンゴムシが沢山いるからです。
子供の頃は、この丸くなるダンゴムシが面白くて良く探しました。
その時も何気なく鉢を返していると・・・!!
今まで見たこともない「白い幼虫」が、裏返した鉢の形の土、全面に大量に蠢いていました。
その鉢の裏は、他と土の色も違い、黒く湿っていて、他とは違う独特な「負のオーラ」(もちろん当時はこんな表現は知りませんでしたが)に満ちていました。
その黒い土に「白い幼虫」がコントラストになって強烈に目に入って来ました。
私はあまりの気持ち悪さに、鉢を持ったまま固まってしまいました。
その「幼虫」は、今まで見た虫とは明らかに違います。
当時はそれが「幼虫」であることすら分かりませんでしたが、動きが激しく、なんとも言えず気持ち悪かったです。
私の異変に気付いたすぐ隣にいた女の子が、それを覗きこんで、「わーなにこれ~」と言いながら平気で指で「それ」を、つつき始めました。
私は「よくこんな気持ちの悪い物をさわれるな」と思い、その子の行為が信じられませんでした。
あろうことか、その子は私に「あんたもさわってみ~」と、すすめて来ました。
好奇心旺盛なのか、鈍感なのか分かりませんが、平気そうな彼女に勧められるまま、以外と大丈夫なのかなと思い直して、私も恐る恐る指で「それ」を、つついてみました。
「それ」を触った瞬間、私のおしりの方から背筋に掛けて、寒気が上がって来ました。
私の嫌悪感はピークに達し、すぐ走ってその場を去りました。
振り返ると、その子はまだ「それ」を触っているようでした。
「それ」がハエの幼虫「蛆虫」だと知ったのは、それから何年か後でしたが、たとえそれが腐敗したものに湧くという知識は無くても、形や動きの嫌悪感だけは強烈に感じられました。
その女の子がなぜ平気だったのか、今でも不思議です。
よく赤ちゃんは蛇を「恐れない」、もしくは「恐れる」など議論が分かれるそうですが、少なくとも私には、これは「何だかヤバい物だ」と言う直観が働きました。
嫌悪感は人それぞれなのでしょうか、このことは非常に興味深いです。
ともかく私にはこのトラウマがあるので、ホラー映画などで蛆を見たときもかなり気分が悪いです。
パキラの話に戻りますが、根の腐った部分をアルコールで綺麗にふきとり、その後は毎日やっていた水やりを一切止め、根が渇くのを待っています。
コバエは毎日掃除機をかける時に、鉢にいるのを吸引して数を減らしていますが、朝になると、また何匹かいます。
最近はやっと根も乾いて来ましたが、完全に駆除するにはあともう少し時間が掛かりそうです。