美醜と本能
暑さも少し落ち着き、最近は雨の日が増えたので、いよいいよ梅雨入りが近いのかもしれません。
これからのシーズンは、一年で一番物が腐りやすい季節ですので、食中毒などにも注意が必要です。
去年庭のオリーブの木に、スズメガの幼虫(青虫)が大発生し、もう少しで葉っぱを全部やられるところでしたが、今年はその教訓を生かして、幼虫の早期発見に力を入れています。
葉っぱに水やりをするときに、霧吹きで水を掛けると幼虫が動くので、すぐに発見出来ます。
去年は小さい幼虫を発見しても、それほどの脅威になるとは考えなかったので、スルーしていたら、後に大発生して大変なことになりました。
なので、今は目を凝らして注意しています。
昨日も水やりの時、注意して見ていたら、幼虫ではなく、スズメガの成虫が止まっていました。
大きさはまだ小さいので、葉っぱに卵を産み付ける能力があるかは不明ですが、霧吹きで水をかけまくって撃退しました。
私は基本的に虫などもなるべく殺生したくないのですが、オリーブを守るためには仕方ありません。
スズメガは、オリーブの葉に好んで卵を産み付けます。
不思議なのは、どこでうちのオリーブを見つけるのかです。
別にここは小豆島でも地中海沿岸でもないのに、どこかから飛んで来て卵を産み付けるのです。
本能で動いているのでしょうが、本当にたくましい限りです。
害虫といっても、それは人間目線で言っているに過ぎない訳ですが、ゴキブリにせよ、毛虫にせよ、どうしてああも醜悪な見た目なのでしょう。
害虫だからそう見えるだけなのか、とても不思議です。
よく子供の頃からのすり込みだといわれたりもしますが、確かにそれもあるのでしょうが、私は必ずしもそうとばかりとは思えません。
子供の頃、初めて蛆虫を見たときは、余りの気持ち悪さに固まった記憶があります(それが蛆虫だとは知りませんでしたが)
もしかしたら人間はその存在が、自分に害をなす可能性があるものに対して危機感を持つ様に、脳がプログラムされているのかもしれません。
例えば、虫が湧いた物を食べると、お腹を壊す可能性があるので、それが醜く感じるなどです。
健康的な物や、新鮮な物は、美しく好ましく感じるのも、そういった脳の働きなのかもしれません。
一説によるとイケメンや美女は、遺伝的に優れているから好ましく感じるそうです。
確かにみんな同じ基準や価値観で、そう感じるのは不思議です(しかし、容姿の優れた人が必ずしも優秀とは限りませんが)
差別は良くないと思いますが、生き物は美しいもの、健康的なもの、自分にとってプラスになるものを求めてしまうのは、本能なので仕方がないのかもしれません。