マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

植物の生命力

開業祝に実家から送ってもらった、お部屋のパキラの鉢植えが、昨年の冬よりどんどん葉が落ちて、このまま枯れてしまうのではないかと心配していたのですが、この夏になって徐々に復活しつつあります。

パキラは観葉植物としては、非常に丈夫でポピュラーですが、部屋に置くのは初めてでした。

一時は私の身長を超えるほど高くなったのですが、寒くなってから急に枯れ始めました。

根が4本あり、そのそれぞれが絡み合って上に伸びているのですが、水のやりすぎなどもあり、根が腐って来たりして随分とかわいそうなことをしてしまったのも原因です。

真冬の一番寒い時期は、本当にもう終わりだと思うほど弱弱しかったです。

葉っぱもかろうじて1本の根からのみ、出ていました。

他の3本は葉が落ちて、完全に枯れて木の幹の様になってしまいました。

これは木質化といって、枯れたわけではなく、もともとが木なので、時間が経てばそうなる様です。

その木質化していた1本から、最近葉っぱが出て来ました。

やっぱり枯れていなかったんだと、嬉しくなりました。

それにしても強い植物です。

大きさや配置の都合で、やむを得ず窓から離れた部屋の中央に置いているので、直射日光がほとんど届きません。

にもかかわらず、新緑が出てくるのですから感心します。

大きくなると、カイエンナッツという実がなるそうですが、これは毒素があるらしく食用には不向き(昔は食べていた)だそうです。

食べる食べないはともかく、実がなるのなら花も咲くでしょうし、是非一度見てみたいものです。

先日久しぶりに見た映画の「トトロ」でもそうですが、植物が成長するのを見るのは、生命力を直に目の当たりに出来るので大好きです。

大河ドラマ黒田官兵衛が放送されていますが、荒木村重によって官兵衛は1年間も狭い有岡城の牢獄に幽閉されてしまいます。

日差しも無く、湿気の多い、立ち上がることも出来ない天井の高さで、身体も満足に伸ばせない環境で過ごしたため、その後は左脚が不自由になったほどです。

常人なら発狂するでしょうし、もしくは衰弱死は免れません。

そんな劣悪な環境を耐え忍べた理由のひとつが、唯一の明かり窓から見える藤の花でした。

藤の成長が、牢生活の唯一の娯楽やバラエティーだったのでしょう。

その藤の花の生命力に支えられ、官兵衛は生き延びます。

その後官兵衛は、その時の事を忘れないためにも黒田家の家紋を藤巴に変えたと伝わっています。

このたびパキラの新芽を見て、私も頑張ろうと、あらためて思った次第です。