髭剃り
毎日の髭剃り。
剃っても剃っても、毎日毎日、飽きもせずに、また生えて来ます。
何の生産性もないこの作業に、男性は一生涯、時間とお金と労力を取られ続けるのです。
よく男性の髭剃りと、女性の化粧は「どちらが面倒だ」とか言いますね。
わずらわしく思いますが、仕方がないのでまた剃ります。
私は髭が濃いので、特に大変です。
朝剃っても夕方には、顔が髭で黒ずんできます。
フィジーに留学している時、一度どこまで髭を伸ばせるかチャレンジしましたが、2ヶ月で顔中髭だらけになり、いろいろ世間を騒がせた、どこかの新興宗教の教祖のようになりました。
私はそれほど髭が濃いのです。
しかし髭の薄い人からは、「男っぽくてうらやましい」などと言われます。
ひとは「無い物ねだり」をするものですね。
髭が濃いのも感謝すべきなのかもしれません。
毎日髭剃りを始めたのが、高校3年以来ですので、もう20年以上です。
最初は、電気シェーバーを使っていました。
早いし、お手入れも簡単だし、電気シェーバーは便利な商品だと感謝しながら使っていました。
しかし、電気はどうしても、場所により剃り残しが出てしまいます。
なので月に一度、床屋に行った時は、カミソリでしっかり剃ってもらえるので本当に気持ち良いし、しかも綺麗になるので「毎日こんな風に綺麗に剃れたらな」と思っていました。
ところが、それも問題があって、カミソリで大抵どこか切ってしまうことが多く、無傷で終わる事はほとんどありませんでした。
そこは少し床屋さんの「腕が悪いのかな」と思っていました。
それでもその床屋は家の近所だし、子供の頃から通っていて、ご主人はとても気の良いおじさんでしたので、気にせず通い続けていました。
あるとき睡眠不足で、疲れがたまっている状態で剃ってもらい、顔中血だらけになりました。
「今日は肌も荒れているし、仕方ないかな」と思いつつも、あんまりにひどいので、不安に思っていると、床屋のご主人が「あんたは肌が弱いから、電気シェーバーは使わん方がええよ」とおっしゃいました。
床屋さんいわく「肌の表面は拡大すると小さな凸凹があり、電気は皮膚の凸の突起も関係なくカットしてしまい、そこが皮膚が薄いため、カミソリで切りやすくなる」との事でした。
しかも私は肌が白いため、皮膚からまだ出ていない髭も、透けて見え、それを剃り残しと勘違いし、電気シェーバーを強く押し当て、余計に深剃りしてしまうから皮膚が薄くなるとも言われました。
それを指摘されて、すごく心当たりがありました。
電気シェーバーの手入れの時、カバーを取ると、髭と一緒に皮膚の粉も混じっていたのです。
安全カミソリなら皮膚に沿って剃るので、皮膚が傷つかないし、私にはお勧めだとも言われました。
半信半疑でしたが、それからは言われた通り安全カミソリに変えてみました。
そして次に床屋で剃ってもらった時に、びっくりしました。
どこも切らなかったのは勿論ですが、仕上がりの肌が今までにない位「つるっつるのすべすべ」になりました。
それ以来、私はずっと安全カミソリ派です。
今の最新式の電気シェーバーは性能も上がっているかもしれませんが、
もし私と同じ悩みを抱える方は是非、安全カミソリに変えてみてください。