犬の能力
昨晩、NHKのEテレで、海外のドキュメンタリー番組を放送していました。
題名は「イヌ その秘められた力」、確かイギリスのBBCだったと思います。
犬と人間の関係は古く、古代の洞窟生活にまでさかのぼります。
狩猟、番犬、牧羊、介助、愛玩の為など、お互いに「相互依存関係」を作り生活してきました。
番組では、犬の素晴らしい能力や、厳しい盲導犬の訓練の様子を紹介していました。
盲導犬などは献身的で、頭が良く、本当に素晴らしいと思います。
犬の嗅覚や聴覚が優れているのは周知の事実ですが、私が驚いたのは、犬は「空気を読む力がすごい」ことです。
主人の行動を見て、次に何が起こるか、あらかじめ「行動を予測出来る」のです。
犬は常に自分の周りの状況に気を配っています。
人間でも女性はこの能力が、男性に比べ一般的に高いと言われますが、犬は人間から見るとまるで「予知しているのでは」と思えるくらい、こちらの気が付かない様な、小さな仕草も見落とさず、散歩や餌をくれるなど、主人の次の行動を察知するのです。
この観察力は、私も犬に学びたいくらいです。
これが犬並みに出来れば、もうコミュニケーションで悩む必要はなさそうですので・・・
それと特に感動したのが、犬は「がん細胞の匂い」をかぎ分けることが出来る事です。
ある高齢の女性が、可愛がっていたペットの犬を抱きしめた時、女性の胸元の匂いを嗅いでから急に元気が無くなったそうです。
それからその犬は毎日寂しそうにしていて、女性が呼んでもあまり反応しなくなったそうです。
女性は以前から胸にシコリが出来ていましたが、大したことはないだろうと勝手に判断し、特に気にはしていなかったそうです。
しかし犬の反応を見て、胸のしこりが急に気になり始めました。
ある日、鏡越しに犬と目が合った時、そのすごく寂しそうな犬の目を見て、ついに病院で検査することにしたそうです。
すると「乳がん」が見つかり、すぐさま手術でがんを切り取りました。
退院後、犬は以前の元気を取り戻し、女性の胸の匂いも確認して喜んでいたそうです。
犬には「がん細胞の匂い」、つまり「死の匂い」すらかぎ分けるのです。
他にも、人を癒す力も科学的に証明されているとのこと。
犬は主人に忠実で献身的過ぎて、○○の犬、密告者、あるいはスパイなどに例えられ、あまり良いイメージを持たれないこともあります。
私も犬は主体性のない感じがして、昔はあまり好きではありませんでしたが、最近では少しづつ犬が可愛く感じられるようになって来ていましたので、この番組を観て益々好感が持てる様になりました。