ケビン・コスナー
昨日書いた映画「パーフェクトワールド」を観て思いました。
「ケビンコスナー」って、最近『まったく』見ないな、と。
80年代後半~90年代前半は、まさに「彼の時代」でした。
87年の「アンタッチャブル」でブレイクし、90年には「ダンス・ウィズ・ウルブズ」で、アカデミー監督としても成功した彼。
当時、新作は何でもかんでも「ケビンコスナー」みたいなイメージで、人気絶頂の彼は、怖いものなしといった感じでした。
ところが、97年の「ポストマン」で失敗して以降、まったく影をひそめた、と言うより引退したのでは、と思うほど見なくなりました。
しかし、日本公開作品は少ないものの、脇役などで、俳優業は続けているみたいです。
「一発屋」と呼ばれる人は結構いますが、一時代を築き上げたにもかかわらず、これほど浮き沈みの激しい人生も、珍しいのではないでしょうか。
映画が大コケしたのもあるでしょうが、90年後半以降、彼のキャラクターが、時代に合わなくなったのかもしれません。
パーフェクトワールドを観て思ったのですが、珍しく悪役(といっても主役ですが)を演じた彼は、めちゃくちゃ野性的で、いわゆる「肉食系」に見えます。
最近のハリウッドスターには、この雰囲気はあまり感じません。
ブラッドピット、ディカプリオ、ジョニーデップなど。
「草食系」とまでは言いませんが、いくぶん中性的な感じがします。
いわゆる「綺麗な男性」です。
日本は言うに及びませんが、アメリカでもこの傾向が顕著です。
それに比べ、ケビン・コスナーは頭も薄く、もう全身「雄度」全開です。
時代の波に乗って成功し、時代と共にすたれた彼も、もう58歳。
最近また復活の兆しがあるみたいですが、今後は、かつての「ショーン・コネリー」の様な、「渋い脇役」になる可能性も十分ありますし、人生の浮き沈みの経験を生かし、監督業にも期待したいです。