マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

くまモン

ご当地ゆるキャラ「くまモン」が、熊本県にもたらした経済効果を、日銀の熊本支店が試算しました。

2年間で1244億円。

NHK大河ドラマがもたらす、ご当地平均経済効果が、205億円ですので、単純に2で割っても大きく上回ります。

これだけ成功した理由は、いくつもあるでしょうが、私が一番感心するのは、著作権です。

熊本県の許可があれば、個人または企業でロゴとキャラクターを無料で利用することができる(個人で楽しむ範囲であれば許可は不要)。

この寛容さが、拡大の最大の原因だと思います。

近頃はとにかく、どこもかしこも「くまモン」だらけ。

子供の「ミッキーマウス」の落書きにまで、著作権侵害を申し立てたディズニーとは大違いです。

私は、自己啓発や、歴史上の成功者の本が好きで、よく読むのですが、その中で共通するのが、アイデアや成功を「独り占めしない」で、どんどん「世の中に広めていく」というのがあります。

くまモンの著作権は、まさにその法則に合致します。

くまモンで、一番印象的なのが、天皇皇后両陛下との対面で、皇后さまが「くまモンは、おひとりなの?」とおしゃられました。

いわゆる「なかのひと」の人数を、尋ねられたのですが、この質問に対し、熊本県知事は「子供の夢を壊さないため、くまモンは、くまモンです」と答えたそうです。

たしかに「3,4人です」などとは、言えないでしょうから、知事の配慮は素晴らしいと思います。

ちなみにディズニーのミッキーマウスも、この点は徹底していて、世界に1人(1匹)の設定なので、各国のディズニーランドでは、世界同時に現れない様に、配慮していたそうです (現在はディズニーランドが増えたため、同時にも出ることもある)

くまモンは、最近は世界にまで、活動の範囲を広げています。

これも、ひとつのグローバル化でしょうか。

何でもそうですが、最近はSNSなどのお蔭で、成功のスピードやマーケットが、拡大し続けているのには感心します。

グローバリゼーションは、ポジティブ、ネガティブ両面がありますが、もう誰にも止められない激流なので、流れに乗るしかありません。

これからも日本が誇るキャラクタービジネスは、官民一体で頑張って欲しいです。