マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

スポーツカーのおもひで(ぽろぽろ)

トヨタが先日、デトロイトモーターショーで、次世代スポーツカーの方向性を示すコンセプトカーとして「FT-1」を発表しました。

なんでもこのFT-1、プレイステーション3の人気シリーズソフト「グランツーリスモ6」の中に登場する車としデザインされた「ビジョン・グランツーリスモ」と呼ばれる企画車を、実際に実車として作ったというから驚きです。

この企画には、世界の有名自動車メーカーが、参加しているとの事。

グランツーリスモは、ゲームに市販車が登場し、とてもリアルで面白く、私も昔はまっていましたが、まさか「6」まで出ているとは思いませんでした。

しかもそこに実際の自動車メーカーが企画まで出して参加するなんて、「時代は変わったな」と感じます。

トヨタのスポーツカーと言えば、大人気車種カローラレビンAE86(通称ハチロク)の新世紀バージョンとしてスバルと共同開発したトヨタ・86を二年前に発売したりと、最近徐々にスポーツカーに力を入れ始めていますが、昔の車種をリニューアルしたりゲームの企画までやるとなると、実際スポーツカー市場は苦戦しているのかなと、思ってしまいます。

私はスポーツカーが好きで、以前トヨタMR-Sに乗っていました。

ツーシーターの「オープンカー」で、色は「黄色」です。

当時出た当初(2000年)でまだ珍しく、トヨタのロゴもないので、よくどこの車だと聞かれました。

ミッドシップなので後ろにエンジンがあり、マシンの挙動がF-1などのレーシングカーに近く、音が後ろから聞こえて来るのに興奮していました。

初めて買った新車でした。

もう何というか、人生の絶頂期だった気がします(本当の絶頂期はこれからですが!!)

それくらい嬉しくて、毎週洗車していました。

買って1年くらいでしょうか、当時近所の月極駐車場に止めていたのですが、朝行くと車がありません。

兄に時々貸していたので、その場で電話すると「乗ってへんよ」の返事。

「そんなアホな~」と思いながら走りよると、こじ開けられたキーシリンダーのキャップだけが落ちていました。

「やられた~!」

頭が「真っ白」になり、その場に立ち尽くしてしまいました。

永い一瞬のあと、すぐ我に返り、110して警察に現場検証をしてもらいました。

その駐車場では、最近盗難が多いのでと、注意喚起の張り紙がしてありましたが、まさか自分がなんて思ってもみませんでした。

それから一週間くらいは、抜け殻のような日々でした。

10日後に警察から連絡があり、捜査は続けるが、あまり期待しない方が良いと言われ証拠品として渡していた、シリンダーキャップを返されました。

諸費用含め230万の車が、ただのプラスチックのキャップに変わってしまいました。

腹が立つので、家に帰ってすぐ捨てました。

当時の勤め先の同僚に聞いた話では、盗難車は窃盗団が組織的にやっていて、コンテナの奥に(コンテナは長いので奥までは調べないことが多い)バラしてエアパッキンで詰め込み、海外に売りさばいているとの事。

その人は過去に大型トラックの仕事をしていて、とある山奥にヤクザが運営する盗難車の集積場があり、そこに仕事で荷物を運んだ事がある(その人は運んだだけ)と教えてくれました。

今ごろ、ロシアか東南アジアで誰かが乗っているだろうとの事。

盗難保険に入っていれば良かったのですが、ディーラーではなく、車に詳しい兄にまかせ、安く上げるためちょっと変則的なルートで購入したので、ナンバープレートも陸運局まで自分で登録に行ったりしていました。

この事件で「保険は絶対に入るべきだ」と思いました。

それと人任せにしないで、何でも「自分で責任を持って行動しなければならない」とも思いました。

それにしても高い授業料です。

それ以来私は車を買っていません。

今の若い世代は、車離れがひどく、ぜんぜん売れないようです。

何より長い不景気による年収低下や、モータースポーツの不人気、少子化、価値観やライフスタイルの変化など、原因は様々です。

この流れは、仕方のないことかもしれません。

しかし、その楽しさを知っている者は、あの感覚が忘れられません。

いつかまたスポーツカーに乗りたい。

マツダの人気車種ロードスターが、アルファロメオと共同開発でもうすぐ発表されます。

そんなニュースを聞くとわくわくします(また懲りずにオープンカーかい!)