嘘
やる気を奪うほどの寒さが続きます。
今朝も本当に寒いですね。
音楽界で「大きな嘘」が発覚しました。
音楽や小説など、ゴーストライターの話は、うわさでは良く聞きますが、今回の佐村河内守(初め「かわちのかみ」かと思いました)氏の場合は、聴覚障害も嘘かもしれない可能性もあるので、悪質で本当に呆れます。
広島市民賞、オリンピックの高橋選手、被爆者の方々のお気持ちなどを考えると、気の毒です。
「嘘つきは泥棒の始まり」と言いますが、本当にその通りだと思います。
その昔、お釈迦様は「嘘も方便」などと言ったそうです。
この「方便」とは、人を悟りに導くため、真理を理解させるために使う手法であり、真理を理解させるためならば、便宜的な手段としての「嘘」は構わないという意味です。
悟りはともかく、私たちも幸せになるための手段として、相手を傷つけないためだったり、人間関係を円滑にするために、小さな嘘をつくことがあります。
しかし、人をペテンにかけ、お金を奪ったりする詐欺行為は、重大な犯罪です。
そこまでしなくても、日頃から息を吐くように嘘をついていると、信用を失います。
よく「騙される方が(も)悪い」と言います。
確かにそれもあるでしょうが、このセリフは第三者の意見であって、騙した本人が言うべきではないのに、なぜか騙す人に限ってこれを言います。
悪気がないからこそ、そんなことが言えるのでしょう。
「自分の幸せの為ならば、ひとはどうなってもいいし、奪ってもいい」
これは「破綻した哲学」です。
「ビジネスは信用第一」
約束が守れない、サービスがいいかげんで信用のない企業は、やがて倒産します。
信用のない人物も然りで、嘘ばかりつけばどんな人間関係も、やがて破綻します。
「良心」や「思いやり」も大切すが、信用や信頼を勝ち取ることは、回りまわって結局は自分の利益になるし、昔話などで「正直に生きましょう」と語られているのは、人生の大切な教訓を教えてくれていたんだと改めて気づかされます。
かといって「正直者は馬鹿を見る」のことわざもあり、これもひとつの真理だと思いますし、正直と嘘の使い分けや、嘘の見抜き方を磨くことは、誰にとっても生涯必要で重要なスキルだと思います。