受け継がれるもの
日差しが明るくて気持ちいい。
日も長くなって来ましたし、春の到来を感じます。
今年初めて見る、かむろ坂の桜が、とても楽しみです。
明るい日差しが有るだけで、気分が前向きになりますし、何かをスタートさせたい気持ちになります。
今朝、実家の兄からメールが来たので、読んでみると、昨年生まれた長男のために、土日に大阪の松屋町「まっちゃまち」(古くからある問屋街で、人形、駄菓子、花火屋さんなどが、通りごとに同じ種類の問屋が軒を連ねています)で五月人形を購入したとの事。
新しく授かった男子の為に「母の里の祖父母が、外孫の健康と成長を祈願して送るもので、代々続く家では何代も受け継がれて、和室に親子孫と、新旧古3体の武者が飾ってある」と聞き、我が家の「武者」も、1体とはいえ、亡くなった母方の祖父母より送られて、もう45年の歳月が流れたことに気付かされたと書いてありました。
(この武者の三段飾りの太刀や小道具類は、兄2人が遊んで破壊してしまいました。私が物心ついた時には、すでに残っているのは本体だけで、今日に至ります)
そんな外孫に対する亡くなった祖父母の想いに触れ、最初はいらないと思っていたそうですが、考えを改めお嫁さんの実家に連絡すると、なんと購入を「待ってました」という状態だったそうです。
まっちゃ町は、そんな孫パワー全開の祖父母たちで賑わっていたそうです。
人形の納入日も、大安吉日を選ぶ念の入りようで、すでにで済んでいる「お宮参り」や「お食い初め」を含め、こういった祝い事やしきたりの意味を改めて考え直すいい機会だったと書いてありました。
それを読んで、改めて甥が生まれた喜びを感じると共に、自分も兄も、他の誰もが、そうやって伝統や文化に育まれて来たんだと感じました。
先祖との繋がりや、親の愛情を感じたり、日本人としてのアイデンティティーを育む上でも、こういった習慣はとても大切だと感じますし、先日のひな人形や、今回の五月人形も、今の自分には日頃見えないだけで、ちゃんと受け継がれていることが嬉しく思います。