マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

残したい

昨夜2時頃、愛媛県震度5強地震がありました。

震度5強は、結構な揺れです。

この日本列島は、地震が本当にいつどこで起きてもおかしくはないと改めて感じました。

本当に、日頃の備えは大切です。

物資は自衛隊の高い災害派遣能力(東日本大震災時でも最大10万人動員)で、大抵1日頑張れば、よほどの山奥でないかぎりは届くといわれていますので、有るにに越したことはないですが、それほど心配ないと思われます。

問題は、近所や地域の協力の方が大切です。

阪神淡路、東日本大震災でも、この地域のコミュニティーの力が、一番大切だったといわれています。

あとボランティアの力も、2度の震災でのノウハウが蓄積され、かなり効率よく機能出来ると聞きます。

とはいえ、集合住宅が増え、核家族化や単身世帯の増加で、日頃から隣近所とコミュニケーションが少ないのが現実です。

先日もありましたが、同じマンションの住人による通り魔事件や、数多くのストーカー犯罪など、恐ろしい犯罪が増える中で、近所の人すら信用できない心理が働くのは仕方がないかもしれません。

そんな中でも、やはり日本人はいざとなれば協力し合える民度の高さが有り、2度の大震災でも、それ証明する数多くのエピソードがありました。

しかしこれは日本だけの話で、海外では、たとえばフィリピンの大型台風時での暴動や略奪など、治安が悪化するのが普通です。

もちろん日本でも、何日も物資が届かなければ、そうならないとは限りませんが、国の豊かさや救助が早いのと、政府や警察、消防、自衛隊などへの信頼、気質やモラル、根底にある日本人同士の相互信頼が有ればこそ、この秩序は保たれています。

政府が毎年20万人の移民受け入れを、本格的に検討するとの事ですが、もしそれを実施すれば、治安は悪化し、日本人のいざという時の相互信頼は、崩壊してしまいます。

移民政策はヨーロッパでも失敗に終わっている政策なのに、なぜ受け入れを考えるのか理解できません。

人口を維持できても、文化が失われれば、それは日本ではない別のものになってしまいます。

明治維新は、なるほど大改革で自国のそれまでの文化を否定し、一気に西洋化を推し進めて成功しました。

しかし、中身はあくまでも日本人なので、服装や街並みが変わっても、根底の精神文化や習慣は残りました。

それが文化も言語も宗教も違う人々が来て、日本文化を維持できるのでしょうか。

日本の資源は、あくまでも「人」です。

その質が悪くなれば、国も崩壊します。

日本文化は、2千年続く歴史、皇室や神道、四季、豊かな食文化、独自の言語などに支えられてきましたが、それらを突き詰めれば人と人との思いやり、ひとことでいえば「和」の精神が根底にあるからではないでしょうか。

移民政策は、それを崩壊させる恐れがあります。

日本はアメリカやフランスの様に、自由や権利を独立戦争や市民革命で勝ち取った訳ではありません。

憲法や理念、宗教で一つになっている訳ではなく、ただこの島に住む住人として、自然の恵みに感謝し、長い歴史や人々の繋がりで文化を形成してきました。

なのでアメリカの様に、自由と平等など、明確な理念で国を作って来た訳ではなく、日本人であるという土台の上に、成り立っている国です。

人口の数合わせや、経済成長だけでなく、これからもずっと続く(続いてほしい)日本文化を、将来の日本のあり方その物を、もっと議論すべきだと思います。