人も社会も効率化

ネットのニュースで見たのですが、海上自衛隊の舞鶴基地業務隊の護衛艦「はまゆき」の海曹長ら男性隊員が、非常食の缶詰など１９０個(３万８千円相当)を、島根県沖の海に投棄したのが発覚し、減給２ヶ月の懲戒処分になったそうです。

缶詰が浜に流れ着き、この事実が発覚したそうですが、何ともお粗末なお話です。

何でも消費できなかった分だそうで、海ならばれないだろうと思ったとの事。

このニュースは、色んな意味で怒りが湧いてきます。

私は親から「食べ物を粗末にするな」と教えられました。

これは恐らく日本中、いや、世界中で教えられている当たり前のことだと思います。

昔、ホームステイしたフィジーでも、家に小さい子供がいて、親が厳しく躾けていました。

人口の増え続けている世界の食糧事情は、十分とは言えません。

缶詰なんて賞味期限が、有って無い様な物です。

膨らんでいなければ、事実上何年経っても食べられます(イギリスで、１１４年物がちゃんと食べられたそうです)

飽食の時代などと言われ、食べ物を無駄にするのは当たり前のような感覚の人がいますが、エネルギーや食糧は、裕福だからとか、個人の所有物だからといって、どう始末しても良いなどとは言えない性質のものです。

倉庫一杯の食糧にガソリンをかけて燃やしても、その人個人の所有物であれば、罪には問われなくても、それは倫理的に問題があります。

高級車を何台持とうが、カジノで豪遊して高いお酒を開けようが、それはその人の勝手ですが、食料に関しては意味が違います。

情けない事に食料廃棄率は、日本が世界一だそうです。

倫理の問題以外にも、腹が立つのは、公務員の予算を使い切る体質です。

その年の予算を使い切らなければ、翌年から予算が減らされてしまうので、無理やりにでも使い切ろうとします。

年度末に道路工事が増えるのも、そういう意味だと聞きます(必要であれば問題ないですが)

我々のいわば「血税」を、そんな形で消費するなんて許せません。

もっと効率的な方法(節約・効率化すればその分評価される仕組み)を考えて欲しいものです。

官僚が優秀だというのなら、天下りや保身に知恵を使わずに、もっとそういったところで能力を発揮しろと思います。

民間の終身雇用は崩壊しましたが、公務員もそうなるべきです。

世の中の最良の人材が、最良の場所で最大限力を発揮する事こそ、望ましい形だと思います。

そもそも欧米では、優秀な人ほど起業するそうです。

日本の優秀な人材は、公務員や大企業で終身雇用を狙います。

「同一労働、同一賃金」キャリアップの転職など、もっと働き方が変わるべきだと思います。

社会全体が、もっとすべての資源を、真剣に効率化しなければならないと思います。

それにしても、豊かとはいえ、こんな仕組みの甘い社会が出来上がるなんて不思議で仕方がありません。

もちろんそのツケは、しっかり溜まって(国の借金１０００兆円以上)来ていますが・・・