明治維新という奇跡
昨日お昼に、H2Aロケット24号機の打ち上げをテレビで見ました。
見事に成功。
これで成功率が、95.8%になったそうです。
最近は、かなり安定しています。
良く知りませんが、「宇宙兄弟」とかいう漫画も、アニメや実写化されていますし、日本でも宇宙に関心が高まっている様です。
本来技術大国の日本が、本気で取り組めば世界一の物を作れるはずなので、成功率や世間の関心が上がれば予算もおり易いでしょうし、どんどん成功させて欲しいものです。
それに世界から見れば、日本がいつでも弾道ミサイルを開発配備可能だと示せるので、大きな抑止力にもなります。
それにしても、21世紀になったにも関わらず、月にいった事が有るのが、いまだにアメリカ合衆国だけとは、信じられません(本当は行っていないなど、昔から陰謀や捏造説もありますが)
私が子供の頃は、未来社会は自動車が空を飛び、人型ロボットが実用化されていて、宇宙空間にコロニーを作って、どんどん進出して行くイメージでしたが、いまだに新幹線がリニアモーターカーにすら変わっていません。
東京ー大阪間を1時間で行けると、幼いころに絵本で見た記憶(それも私が生まれる前の古い絵本おそらく1970頃)が有るのですが、東京ー名古屋で2027年開業、東京ー大阪が2045年ですから、そのころ私はもう老人です。
1970年の大阪万博で、発行されたリニアモーターカーの切手から数えると、なんと75年後です。
これは、いくらなんでも遅すぎです。
その代り、コンピューターは恐ろしく発達しました。
これまで資本がどこに集中的に投入されたか、それによって社会がどう変わったかが、浮き彫りになります。
リニアに関しては、海外ではとっくに実用化されていますので、日本の場合は長い不景気や、開発が難しい山がちな地形の影響もあるでしょう。
集団的自衛権や憲法改正など、考えてみれば、やっとこの国は、ゆっくりと自立に向けて動き出したにすぎません。
敗戦後の負債が、70年たってもいまだに社会の根底にへばりついています。
そう考えると、明治維新とは「奇跡」であり、とんでもないことだと改めて感じます。
明治元年が1868年、わずかその37年後に日露戦争でロシアに勝っています。
そして、維新から約70年後にアメリカと戦い敗戦。
「ちょんまげ」から「ゼロ戦」まで、わずか70年。
切手発行から、開通まで75年。
やっぱり遅すぎます。
少なくとも維新の頃は、人が空を飛ぶなんて誰も本気で考えなかったでしょう。
リニアは、原案が有るのに75年です。
こんなことは考えたくはないのですが、日本人は劣化しているのでしょうか。
もちろん明治維新は、鎖国していたところに一気に近代文明が入ったので、単純に比較は出来ませんが、それを差し引いてもやはり奇跡だと思います。