マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

不自由がもたらす相対的な幸福

私は、冷凍食品を沢山買う、もしくは何でもかんでも冷凍するので、普通の冷蔵庫の冷凍室だけでは足りず、冷凍庫を別にもう1台持っています。

容量は38Lで、おそらく冷凍庫としては、一番小さい物です。

メーカーはハイアール社(中国の家電メーカー)で、一人暮らしを始めたちょうど4年前に購入しました。

2万円を切る価格で、今でも価格、大きさ共に一番下の物です。

今の冷蔵庫は、霜が付かないものがほとんどですが、これはがっつり付きます。

霜取りといえば、私が幼い頃、実家の冷蔵庫は、定期的に霜取りをしていました。

大きなマイナスドライバーを持って母が、がりがりやっていたのを思い出します。

私も手伝いましたが、これがなかなかしんどい作業でした。

よくもまあこれだけ付いた物だと、感心しながらやったものです。

でも大きな塊が取れたときは、嬉しかったです。

今思えば、ある種のイベントでもありました。

思えば、そんなことでも楽しめた、幼い頃が懐かしい。

これも、家族との良い思い出のひとつです。

それはともかく、私の冷凍庫は昭和さながらなので、定期的に霜取りが必要です。

先週は、買い物に行けず(買い物は、まとめて一週間分が基本)、結構冷凍庫が空いて来ましたので、良い機会だと思い、冷蔵庫の冷凍室に全部移し替えて、コンセントを抜きました。

中を覗くと、びっちり霜が付いて、まるで洞穴の様です。

前回の霜取りが、ここに引っ越して来たときでしたので、ちょうど1年ぶりです。

夜中にぱちぱち氷が融ける音がして、不気味でしたが、朝になると全部融けて無くなっていました。

庫内に溜まった水を全部ふき取って、さあ安心と思いきや、隣の部屋の床がびっちょり水浸しです。

ドレインが裏側にあり、そこから水が出たのでしょう。

どうりで、中の水が少ないと思いましたし、お蔭で朝から作業が増えました。

やれやれと思いながらも、考えてみれば冷蔵庫や冷凍庫は、24時間365日働きづめなので、感謝の気持ちが湧いてきます。

なのに、大掃除やこんな時にしか、それに気づきませんし、メンテナンスもしません。

社会のインフラもそうです。

当たり前の様に使っている、電気、ガス、水道はもちろん、公共交通機関や商店など、ネットも繋がらないと大変です。

以前フィジーにいた頃、友人たちと無人島で、一週間ほど生活した経験がありますが、本当に大変でした。

現代人は、というより人間は、ひとりでは生きてゆけないと痛感しました。

ひとは、ひとりでは本当に脆弱です。

助け合いの精神が無いと、生きてゆけません。

世の中が豊かになり、守られ過ぎていると感じますし、それに気づく機会も減っています。

時々山に登ったり、自然に触れて、意識的に不自由を感じるのも必要かもしれません。

そこから生まれる感謝や感動も、良い思い出になります。