マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

ロボコップを見て感じたこと

午後のロードショーで、懐かしの「ロボコップ」が放送されていました。

公開は1987年、私は当時中学生でした。

この映画はその後、何度もテレビで放送されましたが、久しぶりに見てもやっぱり面白いです。

80年代のアメリカ映画にありがちな暴力的なでたらめさ、荒廃した世界観や描写には、眉をひそめますが、全体的に社会風刺が効いていてどこか滑稽でユーモラスです。

映画の中に、たびたびニュース番組が出てくるのですが、そこで出てくる世界情勢などの内容が、現代を予言するかのような内容が数多く含まれ、なんだか笑えません。

警察が民営化し大企業が支配している社会構造は、恐ろしいけど確実に今日のグローバル化を表しています。

あと当時良く遊んだ、アーケーゲーム版のロボコップを思い出しました。

当時、実家のすぐ目の前におもちゃ屋さんがあり、毎日ゲームをして遊んでいた記憶がよみがえります。

当時はアーケードゲームの全盛期で、面白い作品が山の様にありました。

ありがたいことにYouTubeなどの動画で、当時のゲームが見られるので、時々なつかしがりながら見ています。

主役のロボコップの声を、磯部勉さんが勤めていますが、役柄がロボットで平面的な声だというのもありますが、まだ声が若く、少し初々しい感じで良かったです。

その後の彼は、津嘉山正種さんと並んで、洋画の吹き替え主役の定番になりました(出過ぎてもう飽きましたが)

注目は、オムニ社の若き重役モートン役の吹き替えを故・富山敬氏がされていた事です。

宇宙戦艦ヤマト古代進タイガーマスク伊達直人、銀河英雄伝のヤン・ウェンリーなど、彼は私の中の永遠のヒーローです。

彼の様な声が出せ、暑い演技が出来る役者さんが、なかなか出てこないのが残念です。

技術云々ではなく、彼の演技には、説得力と迫力がありました。

古代進の演説シーンは、感動したものです。

他の人がやると、臭く聞こえるセリフでも、なぜか説得力を感じます。

声の質なのか、技術なのか、それとも気迫なのか、わかりませんが、私は富山さんご自身の人間性そのもの(実際の人柄は存じませんが)が、出ているのではと考えています。

他にも故・納谷悟朗さん、田中信夫さんなど、そうそうたるメンバーが吹き替えを担当しています。

思えば贅沢な時代だったなと、思わずにおられません。

先日の野々村議員の号泣会見を見て、あぜんとしましたが、本当にこの国は大丈夫か?日本人は本当に劣化している(もちろん私自身を含め)のでは?と、真剣に思います。

どんな分野でも、衰退を見るのは悲しい。

ましてやそれが、自分の好きな分野ならなおさらです。

適材適所、才能のある人が、ちゃんと適性のある人が、各分野の職業に就いて活躍してほしいものです。