年齢八掛け理論
台風11号が温帯低気圧に変わったそうで、台風一過で日本晴れ、と思い気や、けっこう雲が出ています。
それにしても、東京はいつも大きな被害が出ないので、なんとなく守られていると感じます。
栃木県では竜巻の様な、突風が発生した可能性が有るそうなので、同じ関東でも随分違います。
竜巻なんて、これまで日本では発生しませんでしたが、異常気象は怖いです。
高知県では、この数日だけで、日本の年間平均降水量を超えるほどの雨(2000ミリ)が降ったし、川があちこちで氾濫しています。
異常気象もそうですが、西アフリカでは疫病(エボラ出血熱)が流行っています。
台風、洪水、竜巻、疫病など、これらは人類社会にとって、深刻な被害を出す代表的な自然災害や災厄ですが、21世紀になっても克服できていないのは、皮肉なものです。
様々な分野での進歩や発展を考えると、まあ克服出来ていないとまで言い切るのは、言い過ぎかもしれませんが、人間の科学力は、所詮まだまだなのでしょう。
まだまだといえば、自分自身にも本当に沢山のことが当てはまります。
今年で40歳になる私ですが、本当に自分の未熟さを痛感せしめられる毎日を過ごしています。
私は子供の頃、40代のイメージといえば、人間としてほぼ完成されている年代だと思っていましたが、実際自分が近づいてみるとまったくイメージとは異なっていました。
人間的成長は、個々の経験に左右されるので、年齢では単純に比較はできませんが、我ながら自分の未熟さに、嫌気がさすこともしばしばです。
特に最近は、よく言えば「若い」、悪く言えば、「幼い大人」が増えた気がしますので、世代や社会的な背景も考慮しなければなりませんが、それを差し引いても、明治維新を支えた若者たちが、どれほど優秀だったか(不遜だし比較対象が悪すぎますが)思い知らされます。
そういえば堺屋太一氏が、戦国時代の武将など、歴史上の人物は、今の年齢にするとどのくらいのイメージか考えて、ある理論を作りました。
それは「年齢八掛け理論」です。
これは今のひとの年齢に八掛けすると、昔のひとの年齢のイメージに合うとのこと。
例えば、坂本龍馬が薩長同盟や大政奉還を成し遂げたのが32歳頃です。
32歳と言えば、まだまだ若いイメージですが、この八掛け理論を当てはめると、ちょうど40歳です。
確かにこのころの龍馬のイメージは、現在で言えばこのくらいの年齢でも差し支えないでしょう。
信長は天下統一も目前の49歳の時、本能寺で亡くなりましたが、これも理論でいえば62歳くらいです。
これも、その位でいいかもしれません。
そう考えれば、今の私は、昔の32歳くらいなので、まだまだ人生これからです。
平均寿命が伸び、人生80年に達した今(100歳まで伸びる可能性も)、残り倍以上ある人生を有意義な物にしたいものです(といっても、あまりこの理論にあぐらをかいて安心していると、成長しませんが)