マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

気にしない

昨日、左手の親指の先を、刃物で少しだけ傷つけてしまいました。

やった瞬間「しまった」と思いましたが、もう後の祭りです。

傷は小さくて、大したことはないのですが、これからの時期だと空気が乾燥して、そこから割れて来そうなので嫌です。

戦国随一の猛将、本多忠勝は、その生涯57度の合戦で、一度も傷ついた事が無いといわれましたが、晩年、小刀で彫り物をしている時に、誤って指先を切ってしまいました。

その時、「自分の命運もこれまでか」と自分の死期を悟ったそうで、その数日後に亡くなったという伝説があります。

私の場合、子供の頃から今日に至るまで怪我だらけなので、これだと、これまで何回死ななければならないか分かりませんが、人間の感覚はとても繊細で、指先の小さな傷ひとつでも、ちくちく痛むし、何より気になります。

髪の毛一本でも、口に入れば不快です。

私は子供の頃、とても神経質で、そういった少しの事が気になって仕方がなく、すぐにストレスを抱えていましたが、大人になるにつれ、それは薄らいで行き、特に留学で発展途上国での生活を経験して以降は、細かいことは気にしなく(もしくは気にしない様に)なりました。

完璧主義は、ストレスの元です。

そもそも完璧な状態などを、求めてはなりません。

仕事、プライベート、人間関係、健康や体調など、すべてが万全の状態なんて奇跡だと思えば、とても楽になります。

どこかに問題を抱えている状態が普通になれば、強くなります(しかし、歳と共にどんどん厚顔無恥になって行く自分が少し怖いですが)

最初から期待しなければ、失望することも無いので、期待値は低い方が良いのです。

ただ目的さえ明確であれば、あとはやれる最善を尽くすだけ良い。

昔、名優、ロバート・デ・ニーロがインタビューで、私は映画を撮る時、これまで一度も完璧に条件が揃った事は無いと言っていました。

役作りのためなら、実際にタクシーの運転手をやったり、髪の毛をむしり取り、激やせ、劇太り、あのなんでもござれのデ・ニーロが、です。

映画の撮影には、さまざまな条件が組み合わさるでしょうし、たとえ自分が完璧な状態でも、すべてが完璧になり得る事はないと思われるので、この言葉はとても説得力があります。

ましてや、私は彼の大ファンなので、あのデ・ニーロが言っているのだからと、納得させられたので、特に記憶に残っています。

「条件が悪いのは当たり前」しかし、その中でどれだけやれるかは自分次第。

昨日のフィギュアスケート羽生結弦選手も、直前に大けがをしながらも、棄権することなく最後まで滑りきりました。

彼の強靭な精神力は、本当に称賛に値しますし、感動させられます。

自分自身のあり方が、とても明確なのでしょう。

筋トレなども、今日は体調がすぐれないとか、なんだか気分が乗らない、などといってやらない言い訳ばかり考えていると、長続きしません。

このブログも、正直書くことが無いなと悩むことも、しょっちゅうですが、書き始めてみると、案外書けてしまうものです。

とりあえず始めてみれば、あとは自然にエネルギーが、その方向に向かいます。

やりたいことは、なんでもとりあえず行動に移しましょう。