緊張の首脳会談
北京で、日中首脳会談が始まりました。
長らく緊張状態が続いている両国首脳の会談ですので、今回どういった結果になるのか、非常に注目されます。
緊張状態での首脳会談と言えば、旧ソ連とアメリカ首脳の会談、ウィーン会談(別名ケネディ・フルシチョフ会談)を思い出します。
1961年の事なので、もちろん「思い出す」というのは語弊がありますが、東西冷戦の真っただ中で、実現したこの両国首脳会談は、世界中が注目する物凄い緊張状態の中で行われた事でしょう。
昔、何かの記事で読んだのですが、この会談でフルシチョフ書記長は、テーブルにナイフを突き立てて、ケネディ大統領に凄んで見せたと書いてありました。
もしこれが事実なら、あきれるほど野蛮ですし、世界を二分する片方の首脳の行いとは思えません(さすがスターリンの側近で、ナチスと戦っただけのことはあります)
この結果、ドイツ(当時は東西に分かれていましたが)にあの悪名高き「ベルリンの壁」が建設されました。
そしてその壁が破壊されたのが、1989年11月10日、今日でちょうど25年経ちます。
私は当時、中3でしたが、このニュースほど大きな衝撃と感動を受けたことは、ありませんでした。
これで冷戦が終わる。
世界から核戦争の脅威が去るかもしれない。
もの心ついたときから、世界は常に核戦争の危機にさらされ続けていたため、今後の世界がどう変わっていくのか、想像もつきませんでしたが、ただこれから世界平和が実現する事に胸を踊らせたことは覚えています(この2年後にソ連崩壊)
同時にこの年(89年)は、悪名高き「天安門事件」がありました。
ソ連は崩壊しましたが、未だ中国共産党は、強力な支配体制を敷いています。
民族紛争、テロとの戦い、第三世界の勃興と、中3の時夢見た平和どころか、世界は益々混迷しています。
安倍首相と習近平主席との会談が、物別れに終わるのか、これを機に少しづつでも関係が改善する(一時的にならまだしも、中国の国家戦略上無いと思いますが)のか、今回の会談が、後世から見てウィーン会談の様な位置づけになるかもしれません。
それにしても、面白い時代に生まれたことに感謝です。
25年後の2039年には、上記のケネディ大統領暗殺の最終報告書を提出されることが、決まっています(奇しくも今年はベルリンの壁崩壊から25年後です)
これは単なる暗殺の真相だけでなく、世界を震撼させる大きな真実が公表されると、昔からまことしやかに騒がれています(ネットで近年ヒトラーの予言などでも話題になっています)
私はその時65歳なので、事故や病気など、不測の事態がなければ、おそらく生きているでしょうから、真相を知り歴史を見届けたいです。