寿命は天からの贈り物
今朝、長寿遺伝子が存在しないという記事を見ました。
米スタンフォード大学の研究チームが発表した結果の様ですが、もしこれが事実なら、誰でも生活習慣次第で長生きできるという事になります。
そういう意味では、良いニュースに属するかもしれませんが、科学は万能ではありません(厳密にいうと、科学そのものは万能ですが、まだそのレベルに達していない)し、まだまだ研究が必要ですが、なにが良いのか正直よくわからなくなって来ました。
かといって、好き勝手にやっていれば、間違いなく生活習慣病になり寿命を縮めるのは確かです。
寿命は与えられたものだと思って、毎日を健康的に生きていくしかありません。
「努力は報われないかもしれない。しかし、成功者はすべて努力している」
こう思って、取り組むしかないのでしょう。
よく健康オタクを揶揄して、「彼らは、健康の為なら、死んでもいい」などと冗談めかして言いますが、これはあながち間違いでも無い概念かも知れません。
といいますのも、不摂生で持病を抱えながら、毎日を過ごすよりも、健康的に毎日自分の好きな事をやりながら、持てるエネルギーを最大限に使って生きられる人生では、どちらが充実しているかは明白です。
「寿命は天からの贈り物」だと思って、自分が心身ともに健康的に過ごせることを目指す方が、幸せだと思います。
それとやはり、目的や目標、そのひとにとっての生きがいが大きいでしょう。
私の母は、今70代前半ですが、ここ数年は、めっきり老け込んで身体も弱り少し心配でした。
ところが昨年夏、初孫に恵まれて、しかも一緒に暮らしているせいか、どんどん元気になっています。
正直、若返ったんじゃないかと思えるほどです。
孫(私からすると甥ですが)も、おばあちゃんが大好きらしく、なついているせいもある様です。
私の実家は、小さな会社を経営していて、母はもう30年以上経理の仕事を続けているのですが、今でも健康維持のためにも、無理しない程度には仕事をしています。
創業者である父は、もう25年前に亡くなっていますので、母の生きがいは、あとを継いだ私の兄や私を含めた二人の弟の行く末、会社の未来、孫の将来などです。
夫に先立たれ、ずいぶん寂しい思いをしたであろうとは思いますが、やるべきことや、責任が彼女を支え続けたのだろうと思います。
父は破天荒なひとでしたので、生前は随分と振り回されていましたし、そういう意味では、母の人生は、私の目から見ても、今が一番幸せかもしれません。
母は、決して身体が丈夫な方ではありませんが、これまで大病をしたことはありません。
大木ではなく、柳の様なイメージです。
決して無理をせず、嵐が来ても、柔軟にそよいでやり過ごす感じです。
こういったタイプの人こそ、本当に強い人なのかもしれません。
おそらく長生きしてくれると思いますし、私にとって生活習慣を含め、人生の先輩としいて非常に参考になる存在です。