無知と傲慢
日米野球が24年ぶりの勝ち越しです。
しかもノーヒット、ノーランを4人でリレーしたのですから、下手をすると1人でやるよりも難しいかもしれません。
相手は遠征で来ていますし、そもそも日本の野球をなめて本気でやっていないなど、いくらでもネガティブに考える事も出来ますが、それでも大したものです。
侍ジャパンの勝負強さが帰って来ました、過去にWBCを二連覇しただけのことはあります。
しかしWBCは、日本や韓国では盛り上がるそうですが、野球の本場のアメリカでは、関心が低いそうです。
自国のメジャーリーグが、優勝決定戦を「ワールドリーズ」と銘打っているくらいですので、彼らからすれば、そちらこそ本当の最強最高の野球なのでしょう。
確かに今年は勝ち越したものの、過去の戦績を見ると実力の差は歴然ですので、仕方ないでしょう。
それにしてもアメリカ人ほど、自国のスポーツしか興味を示さない国民も珍しいです。
バスケットもアメフトも野球もすべてが、アメリカ起源ですし、国技と言ってよいものですが、サッカーやラグビー、F1など、ヨーロッパを中心に盛り上がる競技には無関心のイメージがあります。
アメリカのF1ともいえる、インディーカーレースは、スピードにおいてはF1より迫力がありますが、選手の実力では、やはりF1の方が上です。
セナが活躍していた頃、インディカーチャンピオンのマイケル・アンドレッティが、F1に挑戦しましたが、ほとんど活躍出来ませんでした。
しかし、F1を引退した沢山の選手が、インディーカーで大活躍しています(日本の佐藤琢磨選手もそうです)
にもかかわらず、F1には無関心です。
自分達が世界の中心だと本気で信じている所があり、それは事実の部分もありますが、傲慢で田舎者だと失笑されている要素もあります。
アメリカには「ユーロトラッシュ」という言葉があるそうですが、アメリカ人の中にはヨーロッパの正確な位置すら知らない人も多いそうです。
優秀な人はとんでもなく優秀ですが、一般的な人々のレベルはそうでもない様です。
そう考えると、日本人は義務教育のおかげで、国民全体が髙い教育水準を保っています。
しかし、日本でも近年ではウソかホントか知りませんが、若い世代の中でアメリカと戦争したことを知らない人がいると聞きます。
さすがにこれは都市伝説だと信じたいですが、もし本当ならどういう生活をしてきたのか興味があります。
まず社会科で学ぶはずですし、たとえ勉強嫌いでも、映画やドラマなど、さまざまなメディアを通じて一度はその情報が入りそうなものですが、無関心だとそうなるのでしょうか。
それだと、広島、長崎に原爆が落とされたことも知らない事になります。
とても信じがたいことですが、これではアメリカ人を笑えません。
中流層が崩壊し、格差社会などと言われますが、教育格差だけは無い社会であって欲しいものです。