マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

それぞれの時間軸

毎日寒いです。

フランスでテロがありました。

冷戦後は、「テロとの戦争」時代と呼ばれて久しいですが、本当に恐ろしいことです。

今の世界の縮図では、恐らくもう前世界大戦のような、先進国同士の総力戦は起こらない(極地的な武力衝突はあるでしょうが)と思いますが、このテロリズムだけは収まりそうにありません。

以前よりフランスのメディアの風刺は、かなりひどい(日本の原発被害など)ものですが、銃撃して殺害するのはあまりにひどすぎます。

しかし、考えようによっては、イスラム諸国のなかには、司法に訴えたりするような民主的な解決方法など持たない感覚の人々もいて、そもそも民主主義が根付かない地域だとも聞きますので、両者の間には根本的なずれがあります。

そもそもフランスのメディアでなにを書こうが、昔なら問題にならないはずなのですが、そこはインターネット時代の弊害でしょうか、今では世界中の人々の立場に意識を向けなければならなくなっています。

そういう意味では、フランスメディアの感覚は配慮が足りないし、前時代的であり、白人社会の傲慢さが出ている気もします(フランス人は欧州でも特に傲慢だともいわれます)

日本人も昔はずいぶんとディスられてきましたので、気持ちはわからなくもないですが、それをテロに結びつける感覚は、日本人とは決定的に違います。

なんにせよ、世界はめまぐるしく変化しています。

私の若い頃と比較しても、たった20年ほどでもこれだけ世界が変わって行ってしまいました。

たった10年前の事が遥か昔のように感じますし、正直良く思い出せません。

先日も実家のある西宮に帰省した時、そこに6年前まで住んでいた事や、子供時代から10年前まで住んでいた大阪の旧家にも行きましたが、いろいろと思い出はあるものの、それがなぜか今の自分との繋がりに実感が湧かない感じがして、私の友人の言葉を借りるなら、大げさに言えば「まるで前世の事のよう」でした。

生物は、それぞれ違う時間軸で生きているといわれますが、それはまさにその通りで、今回のテロ事件は、それがひとつの世界に同時に存在する(存在するのはかまわないが、それを互いに認知する)ことの不幸が起こしたことなのかもしれません。

これは個人でもあてはまることで、以前は気にもしなかった人や物ごとが急に気になり出したり、逆に興味を失ったりと、常に変化を続けています。

ただ自分がどんな立場にいようが、ひとを傷つけたり、他人を誹謗中傷して良い訳がありませんので、今回の事件は、昔は周りの受けを狙って、毒舌を売りにし、随分とヒンシュクを買った事のある私個人のある種の教訓にもなります(もちろんテロ行為は絶対に許してはなりませんが)