バランスの悪さ
トヨタが燃料自動車の特許5680件を無償で提供するそうですが、なんとも太っ腹なことをするものです。
日本の燃料自動車の市場拡大のためだそうですが、これぞ「損して得獲れ」の大戦略です。
それにしても、5680件とは恐れ入ります(私もなにか特許を取りたいです)
技術開発に掛かった費用は莫大でしょうが、それを提供しても、後に回収出来るだけの利益を生むだけの試算があるからなのでしょう。
トヨタ自動車という企業が、ずっと世界企業であり続けることが出来るのも、こういったスケールの大きなことが出来るからなのでしょう。
もっと愛が欲しければ、もっとひとに愛を与えなえなさい。
これは、幸福論の基本的な概念ですが、私の周りのハッピーなひとを見ると、みなこれを実行されています。
利益もこれと同じ法則が働いています。
もっと利益が欲しければ、もっとひとに価値を与えなければならない。
成功している企業は、それだけ世の中に価値を与えたからこそ、大企業になっている訳です。
まず与えなければ、なにも手に入らない。
たとえ一時的に成功を収めても、間違った方法では長続きしない。
それは最近落ち目になって来ている、ブラック企業をみれば明白です。
いくら安くサービスを提供するためとはいえ(それ自体は世の中に価値を生み出すことですが)、従業員にその負担を全部担わせるのは間違いです。
やり方が間違えれば、いずれ破綻、崩壊します。
昔話などでもその教訓は生きています。
愛を与える正直な、おじいさんや、おばあさんは幸せになり、意地悪で欲深なひとは、最後は不幸になる。
こうして考えると、大昔からその教訓は、語られている訳です。
その辺りのバランスの悪さが、諸悪の根源なのかもしれません。
イスラム国やテロ問題も突き詰めれば、貧困問題です。
第三世界に負担を押し付けた結果かもしれません。
日本国内の少子化問題や、政府の借金問題などもそうでしょう。
これも無責任な行動の結果です。
自分の事しか考えず、負担を相手に押し付けるだけでは、誰も幸せにはなれません。
相手に与え、それによって自分を含めみんなが幸せになる。
このバランスの悪さを是正して、考えを改めなければ、世界中の問題は解決できないでしょう。
こんなことを書けば、サヨク的だとか、共産主的に見えるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
資本主義の限界説などをとなえる人もいますが、そんなことはあり得ない。
本来の資本主義経済は、まさにこの共存共栄であり、みなが努力する限り、価値の創出をする限り、世の中を豊かにし続けるものだと思います。