マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

変化すること

自らをイスラム国と僭称するテロ組織、ISに拘束されている後藤健二さんが、殺害されてしまいました。

湯川さんの殺害後、相手の要求が身代金から人質交換交渉に変わった時点で、交渉も長引いていましたし、まだ希望は有る様にも思えていたのですが、誠に残念な結果になってしまいました。

亡くなったお二人は、当然覚悟を持って活動された訳ですので(事実、後藤さんは残された動画のメッセージでも、そのことに触れておられます)、自己責任ともいえるのですが、もし助かるのであれば、助かってほしかったです。

ISは今後、日本人もテロの標的にすると宣言していますので、彼らの支配地域の近くで活動する日本人は、十分注意して頂きたいと思いますし、今や日本人は世界中で活動していますので、個人レベルでも危機感を持って行動する必要性も感じます。

また、日本国内においてもテロ対策を強化してほしいと思います。

その為にも、日本もアメリカのCIAのような情報機関の設置を真剣に検討してほしいと思います。

私はラジオでの青山繁治氏のお話で衝撃をうけたのですが、地下鉄サリン事件の時、自衛隊の連隊長として現場を指揮していた幹部自衛官が、10数年経って青山氏が当時の事をインタビューするまで、誰にもそのことを聞かれなかったそうです。

青山氏は、独立総合研究所の所長として、アメリカ政府からのテロのシンポジウムの出席依頼で、取材のためにこの幹部の所に行ったそうですが、これまで日本政府関係者やマスコミは誰も彼の所に来なかったそうです。

普通に考えれば、生物兵器化学兵器テロ対策をする上で、これほど貴重な経験や情報はありません。

にもかかわらず、誰にも聞かれなかったなんて、本当にこの国は大丈夫かと思います。

私は映画や小説、漫画などの影響で、実は政府は「秘密裏に研究を進めていた」とか、権力は「裏で物凄い組織を持っている」というようなありがちな設定を、漠然と信じるというか妄想していましたが、現実はそんなことも無い様です

テロとの戦いは、なんといっても情報収集が大切ですので、外国に頼るだけでなく、独自になんでもできる様にしていかなければならないという状態が、国防などと同じく、この分野においても出て来ているのは、なんとも不思議な一致です。

この国は、歴史的に見ても常に「外圧」によってでしか、変われない国民性を持っていますので、そのこと自体は別に悪いと思いませんが、しっかり議論したのちに変わるべきは、適切に変わっていって欲しいと思います(それによって明治維新を成功させ、紆余曲折を経て発展した今日の日本が有るわけですから)

なんにせよ、世の中は常にめまぐるしく変わって行きますので、政治も防衛も経済政策も、そして企業の経営や、もちろん個人のライフスタイルレベルでも、それに合わせて柔軟に対応していかないと生き残れません。

生きること、生きのこること、生き続けることは、変化することだと言えるでしょう。