マクラーレン・ホンダ
マクラーレン・ホンダが、F1に復活するそうです。
アイルトン・セナ選手や、アラン・プロスト選手を中心に、日本のF1ブームの絶頂期に通算44勝を挙げた、伝説のチームです。
92年を最後にホンダが撤退して以来、23年ぶりの復活。
どこまで活躍できるのか、今から楽しみです。
私は中学時代、水泳部に所属していて、その中でよくお世話になった1年上の先輩が、マクラーレン・ホンダに憧れて、F1のメカニックを目指し、大阪狭山市にある学校法人ホンダ学園、ホンダテクニカルカレッジ関西に入学しました。
その先輩は、勉強もそこそこ出来ましたし、高校も偏差値の高い学校にかよっていたので、てっきり大学に進学するものと思っていました。
なので、とても意外でしたし、ずいぶん思い切ったことをするなと思いましたが、将来の明確な夢を持って行かれるのであれば、それは素晴らしいことだと思い応援していました(もしかしたら、将来F1中継で、その先輩が見られるかも知れない、などと妄想もしていました)
ところが、その先輩が入学した92年を最後に、ホンダがF1から撤退、先輩の夢はいきなり挫折してしまいました。
先輩は、みんなから慕われていましたし、とても人気者だったので、本当に気の毒に思いました。
その後、先輩はホンダ学園を卒業して、本田技研でも自動車関連でもない、IT関連の会社に就職してSEになったと、風の便りで聞きました。
ホンダ学園には、私も縁があり、今から12、3年程前に、当時勤めていた会社で定期的に中に入っていました(トイレの防臭器具等のメンテナンスをする仕事でした)
校内はとても清潔で、学校というよりは、工場や研究所のような印象でした。
将来の仕事に直結するだけに、そこで学んでいる生徒さんたちの表情はとても真剣で、あの先輩もここで学んだのかと感心するのと同時に、ホンダが撤退後、毎日どんな気持ちでいたのか気になりました(おそらく、とてもくやしかったのだろうと想像します)
その後、自動車関連に就職されなかったのも、くやしさや、挫折感、やるせなさのあらわれかも、などと勝手に想像していました。
今回の復活のニュースを見て、その先輩が、今またどんな気持ちでいるのか、気になります。
あれから23年、あの当時、私自身も想像も及ばなかった結果の中で今を生きています。
あの先輩が、とても幸せで、結果として良かったと思える人生を送っていることを願います。