独立する幸せ
今日、確定申告のため、お世話になっている税理士事務所に行って参りました。
その事務所が入っているビルに入る時、「ここに来るのも一年ぶりか」と少し感慨深いものがこみあげて来ました。
去年は開業後、初めての確定申告だったので、どうしていいのか何もわからず、品川区から来た確定申告相談会の案内を見て、そこに書かれた大井町にある区民会館「きゅりあん」に、すがるような思いで出かけた記憶が蘇って来ました。
会場は高齢者ばかりで、私の様な事業者らしき人も少しはいましたが、なんとなく場違いなところに来た感じでした。
会場は超満員で、一時間半以上も待たされ、やっと自分の番が回って来たと思ったら、担当の税理士さんいわく、これはここでは処理できませんので、「後日うちで相談に乗りますよ」とその場でお話を頂いたのがきっかけとなり、お世話になることになりました。
一年なんて早いものです。
あれほど頭を悩ませた確定申告が、まだ二回目ですが、もうある種のルーチンの様な感覚すら覚えました。
なんでも「餅は餅屋」です。
専門家にお任せすれば、なにも心配ありません。
お金は掛かりますが、きっちりと仕事をしてくれますし、アドバイスも頂けます。
そう考えると、事業を運営すること自体は、なにも難しくはありません。
看板が出したければ、看板屋さんにお願いすれば、素敵な看板が出来上がりますし、チラシが欲しければ、印刷屋さんに頼むことで、素晴らしいものが出来上がります。
形を整えるのは、とても簡単です。
しかし、肝心の経営や売り上げを上げることに関しては、そうはいきません。
これを請け負ってくれるプロは、どこにもいません。
経営コンサルタントのアドバイスに従うだけで事業が成功するのなら、誰でも成功しています。
まあなんにせよ、ひとりで全てを準備することは出来ませんし、いろんな人のお世話になって、初めて形になる訳ですので、これはとてもありがたいことだと思います。
逆にものが揃えば、不思議とそれなりに見えて来るので、その気になれたりするものです(私が単純なせいもあるでしょうが)
「形から入る」というのは、あまりいい意味では使われませんが、何かを始める時のモチベーションアップには良いと思います。
私が開業することに否定的な事ばかりいう友人がいたのですが、実際に看板やお店、チラシを見て、それ以来なにも言わなくなったのは面白かったです。
それどころか、彼は私から離れて行きました(本当の友人ではなかったのでしょう)
独立は大変なこともありますが、自分で考えて、自分のアイデアで勝負出来るのは、本当に幸せです。