良い印象
かむろ坂の桜が、もう満開です。
名物景色ともいわれる、桜の花が道路を挟んで、綺麗なアーチ状になっていました。
今年の桜は、若干白い気がします。
気になって調べると、同じ種類で同じ木の桜では、毎年ほとんど違いはないそうです。
ただ、初めは白く、徐々に色が濃く(ピンク色)なって来るそうで、過去の自分が見たときの記憶や、その時の印象のせいで、白く感じたり、濃く感じたりするそうです。
完全に自分の主観だと分かると、記憶なんていい加減なものだと思います。
ひとの印象もそうで、このひとはこういう感じだったという強い思い込みがあると、実物が実際と違って感じられたりします。
絵画の印象派などは、その主観をわざと誇張して表現したものであり、それが逆にひとに共感や感動を与えます。
物語の中の登場人物が、ある部分を誇張した性格になるのは、限られた時間内で、見る側(読む、あるいは聴く)に、分かりやすく伝える為でもあります。
実際の人の性格は、状況や立場、人との相性や力関係だったり、体調や精神状態の影響も受けるので、一概にいえません。
ましてや桜と一緒で、時間(年齢)と共に変化したりもします。
昔は気の弱かったひとが、経験を積み、強い堂々とした正確に変化したり、気が短かったひとが、寛容で穏やかになっていったりするのもそうでしょう。
私自身も、自分の性格が、随分変わって来たなと感じます。
ひとことで言うと、「ふてぶてしく」なってきたと感じます。
私は子供の頃や、若い頃は、気が小さく、他人の目を気にする性格だったのですが、それが薄らいできています。
細かいことは、気にしなくなりました。
どうにもならないことで悩むことの無意味さ、エネルギーの無駄遣いに気付いたせいでもあり、昔に比べ、様々なストレスが減って来ています。
これがあまりひどくなると、「おっちゃん・おばちゃん化」の原因になり、自分でも気をつけないといけないとも思いますが、人生の満足度や幸福度は、むしろ高まっています。
ものごとは「考え方次第」だと思いますし、なんでもポジティブに受け止める事が大切だと思います。
極端に言えば、今生きているだけでも幸せです。
いろんなことに、感謝の気持ちが自然と湧いてきます。
父が生前、「ありがたいな」とか、なにごとも「感謝が大切」だと、口癖のように言っていた意味が、今では良くわかります。
自分自身を含め、人や世の中、出来事に対しても、常に良い印象を持っていたいです。