マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

唾棄すべき仕事

今日のことですが、開店準備をしていたら、チャイムが鳴りました。

通販で買った荷物が来る予定ですが、指定した時刻よりも早いし、もしかしたらお客さまかな?

と思いつつ、ドアを開けると、50代位の男性が何かのボードを持って立っていました。

これは、何かの営業だなと思いつつ、話を聞くと、「以前看板地図で、契約した業者ですが、今日は半年たったので、自動更新の契約に来ました」とのこと。

それを聞いて思い出しました。

今から半年前の事です。

営業時間の待機中に、チャイムが鳴りました。

出てみると、今日と同じく、何かボードを持った60代前後のスーツを着た男性が立っています。

その男性いわく、持っているボードを示しながら、「駅前に看板地図を設置しているので、お宅のお店も記載されてはいかかですか?」とのこと。

最近は減りましたが、昔、住宅街などで良く見かけた、白地に黒線で書かれた狭い範囲(1町内程度)の略式地図です。

値段は2000円+消費税で2160円で、このあとすぐに設置すると言われました。

胡散臭いなとは思いましたが、その男性が、非常に上品で紳士的な雰囲気で、落ち着いてもいたので、どういうわけか、信じてしまいました(その時は、たぶんとても疲れていたのでしょう)

少額でもあるし、宣伝は大切なので、なんとなくOKしてしまいました(その男性は、なぜか断りにくい雰囲気があったのです)

男性が帰った後、冷静になって来ると、なんでお金を払ったのか後悔しました。

考えるとおかしな話だし、確認もしないで軽率だったと反省しました。

しかし、もしかしたらとも思ったので、駅前に見に行ったら、どこにもそんな看板は見当たりません。

今回は、自分が馬鹿だったと、あきらめて帰りました。

それからそのことは、もうすっかり忘れていたのですが、今日また同じ業者が来たのです。

そして、上記の半年経ったので、自動更新料を払えと言うのです。

私は、「前回そんな話は聞いていない」と言いましたが、前任者が説明しなかっただけで、そういう仕組みだというのです。

腹が立ったので、「それじゃ今からその看板とやらを確認しに行こう、駅は歩いて4分だから」といって、私は店を出ました。

その男性は、しぶしぶついて来ました。

最初は私が先を歩いていましたが、途中から急に男性が、前を行きました。

それを見て、もしかしたら本当に看板あるのかな?とも思いましたが、とりあえず確認してからだと思い直しました。

駅に着くと、突然男性が、「このあたりに、あるはずなんですけど、私はバイトなので分かりません」と言い出しました。

「それみろ」と思いました。

看板なんて最初からないのです。

おそらく、この言い逃れを考え付いたので、途中から自信を持って私の前を歩いたのでしょう。

「自動更新のはずなのに、看板が無い空白期間があるなんて、おかしいでしょう」というと、「そうですね、でも、私はバイトなので」と男性。

これでは、埒が明かないので「もし本当にあるのなら、ちゃんと看板の位置を、確認してから出直して下さい」「今日はお金は払いません、いいですね!」というと、男性が「わかりました」といったので、その場を去りました。

「バイトで、位置が分からない」という以上、詐欺だと断定することは出来ませんし、もし本当にあるのなら、また出直して来るでしょう(ないと思いますが)

それにしても、こんな仕事?をしていて、あの男性は、どんな気持ちなのだろうと思いました(前回のひとも)

もしかしたら、こんなご時世なので、仕方ないというかもしれません。

しかし、お金を貰う以上、その対価を提供するのは当たり前だし、自分の仕事が、ちゃんと社会に貢献していると確信を持ちたいものです。

働く以上、自分の仕事に自信と誇りを持ちたいものです。

なにより唾棄すべきは、こんな詐欺(かもしれない)をやらせている経営者ですが。