マンセルは凄かった
昨日、ネット検索の画像で懐かしい人を見かけました。
レーシングスーツを来た髭面の男性、元F1ドライバー「ナイジェル・マンセル」です。
90年代前半のF1ブーム時代、セナ、プロスト、ピケ、マンセルと素晴らしいドライバー達が活躍していました。
日本ではセナが圧倒的人気でしたし、私もセナと日本人ドライバーの中島悟を応援していました。
マンセルは、セナ、プロスト、ピケなど、ワールドチャンピオンに匹敵する実力を持ちながらも、タイトルを取ったことが無く、当時「無冠の帝王」を呼ばれていました。
しかし、92年のシーズンで、ようやく念願のチャンピオンに輝きました。
F1デビューから12年目、当時39歳の彼にとって最後のフル出場シーズンでした。
モータースポーツはお金が掛かり、セナや他の多くのドライバーも、実家がお金持ちがほとんどですが、マンセルはイギリスの労働者階級出身で、苦労してレース資金を捻出しながらF1まで上り詰めた人ですので、デビューも遅く、そこから12年かかってチャンピオンになったのは驚異的なサクセスストーリーです。
それ以前にも、何度も不運なトラブルに見舞われ、いつももう少しのところでタイトルを逃しました
しかし、彼はあきらめませんでした。
彼の過去は、本当に驚異的です。
首の骨折でもギプスをはめてレースに出たり、脊椎を痛めても7倍の鎮痛剤で抑え来んで走ったり、とても人間とは思えない精神力です。
何度も死ぬような事故に遭いながらも、何度も復活し、最後に勝つ。
もしドライバー人生のどこかであきらめていたら、この結果は出せません。
「あきらめない」事の大切さ、「絶対に成し遂げる」と自分を信じ決断した結果でしょう。
その後、アメリカに渡り93年にもインディー500でもチャンピオンになり、その強さを証明しています。
過去の失敗も、不運だけでなく、性格的にちょっと不注意だったり、慎重さに掛けている場面もありながら、ドライバーとして30代後半で最後に大成しました。
天才セナやシューマッハと違い、根性と不屈の人、マンセル。
時間をかけて登りつめるストーリー。
とても面白い人生だと思います。
そして「味のある人生」だと思います。
気が付けば、私も当時のマンセルと同じ年齢になりました。
高校生だった当時と違い、今ではセナよりマンセルの生き方に惹かれます。
私も、こういう味のある「漢(おとこ)」になりたいです。