都庁献血ルーム
無事に免許の更新が終わり、いよいよ献血です。
都庁には献血ルームがあり、今回免許の更新を都庁にしたのは、ここを利用する為でもありました。
ひとつの用事だけで外出するのは非効率ですし、都庁に入ること自体が初めてなので、一石二鳥、三鳥です。
都庁内は人口も多く、余りにも広いので、ここだけでひとつの街の様です。
献血ルームは地下にありました。
余りに広いので、探すだけでもひと苦労です。
たどり着いてみると、「えっ、こんなもんなの」というくらい小ぢんまりとしていました。
まだ出来て間がないのか、とても綺麗です。
前回の東口の献血ルームに比べると、半分以下のスペースしかりませんし、受付もひとりだけです。
東口では平日にもかかわらず混んでいましたが、ここではすぐに問診室に案内されました。
医師の問診が終わると、たいてい何か飲み物を飲んで(無料の自販機があります)から、血液検査をするのですが、自販機でコーヒーのボタンを押しているときに、すぐ看護師さんが呼びに来て、そのまま検査しました。
検査が終わると看護師さんが、さっき私がボタンを押したコーヒーを、トレイに乗せて待合室の席に置いてくれていました。
しかもホコリが入らない様に、紙コップの上にちゃんとティッシュで蓋をしてくれていました。
こういった細やかな気遣いは、うれしいものです。
看護師さんが、「ゆっくり飲み物を飲んで、お菓子も食べてから採血しましょう」と言ってくれたし、ちょうど小腹も空いていたのでお菓子を取りに行きました。
ここのお菓子は自販機の横のカゴに入っていて、「ご自由にお取りください」と書いてあります(小規模なところは大抵そうです)
クッキー、おかき、チョコレートやらと、いろいろありましたが、めずらしく羊羹(スーパーのレジ横に置いてある百円くらいの小さなサイズ)が置いてあったので、思わず取ってしまいました。
取ってから、飲み物がコーヒーだったことに気付きましたが、「まあいいや」とそのまま席に戻りました。
私は羊羹を食べると、必ずあるひとを思い出します。
それは昔働いていた職場の経理担当の男性なのですが、この方が大変ユニークな方で、ときどき奇行をされるのですが、ある時、頂きものの羊羹を、切らずに一本まるかぶりしていました。
恵方巻きならいざしらず、羊羹まるかぶりは、後にも先にもこの方だけです。
私はその光景を直接見ていなのですが、その職場では語り草になっているエピソードでした。
そんなことを考えながら、コーヒーと羊羹のミスマッチを楽しんだ後、トイレを済ませて、いよいよ採血コーナーに行きました。
ここはベッドが4、5台あるだけで、設備は他と変わりません。
テレビを見ながら、待っていると、あっというまに終わりました。
終了後、受付の方にお土産のお菓子や献血の冊子を頂きました。
なんでも今、漫画のワンピースとコラボしているそうで、新規のひとを紹介するとオリジナルマウスパットがもらえるとのこと。
他にも室内のポスターにも、なにかのアニメキャラクターの女の子が描かれていたりして、本当にオタク(萌え)文化が普通になりました。
私も嫌いではないですが、最近さすがに何でもかんでも、ちょっと多すぎる様に感じます。
自分はやはり、アニメの女の子よりも、「さっきのやさしい看護師さんの方がいいな」などと思いながら献血ルームをあとにしました。