楽しむコツ
連日、ギリシャ危機が報道されていますが、本当にギリシャの国民性には呆れるばかりです。
基本、働きたくない。
もちろん、誰でもそうなのですが、それを地でいっているし、凄いのが環境的にもそれが出来てしまう(やってしまう)ところです。
いや、そんなことは、実際にはゆるされないからこそからこそ、この事態になっている訳なのですが、童話「アリとキリギリス」でいえば、完全にギリシャの国民性は、キリギリスです。
そういえば、私はこのキリギリス的な国民性を、以前にも見たことがあります。
いまから6年前、私は南太平洋の島国フィジーに、一年間語学留学という名目の長いバカンスに行っていました。
彼らの国民性は、まさにこのキリギリスです。
かつて、そんな人々に、サトウキビ畑で「労働」させようと、フィジーを植民地支配をしたイギリス人が目論んだのですが、見事に失敗しました。
南の島のフィジー人には、そもそも「働く」という感覚がないのです。
手を伸ばせば、すぐにヤシの実や、バナナがあり、海にはたくさんの魚が泳いでいます。
貨幣経済もない彼らからすれば、なぜ「労働」なんてしなければならないのか、意味が分かりませんでした。
仕方なくイギリスは、役に立たない彼らの代わりに、同じイギリスの植民地であるインドから、大量の労働者を送り込み、サトウキビ畑で働かせたのです。
しかしこれは、現在に至るまで、フィジー人と、インド人(インド系フィジー人)との深刻な対立問題に繋がっています。
それはともかく、世界には、石油や鉱山、観光資源などで、生活できる国があるので、資源のない日本(一般論として)からすると羨ましい限りです。
個人レベルでも、親の遺産や、不労所得などで、生活できるひとがおり、世の中、決して公平ではありません。
ギリシャが破たんするのは、当然というか仕方がないにせよ、国の借金1000兆円を超す日本も、他人事ではありません。
これだけ「アリ」の様に勤勉なのに、とても皮肉な話です(中身は違いますが、どちらも国の無責任さが原因)
同じ結果(破綻)になるのなら、人生を楽しんでいるギリシャ人やフィジー人の方が、まだ幸せかもしれません。
以前、「メキシコの漁師の話」でも書きましたが、人生を楽しむコツは、楽しみは先にとっておくのではなく、今この瞬間に感じてもいい、ということ。
ギリシャ人も日本人も、個人レベルでは、世の流れにあらがえません。
いろいろ厳しい状況は、嫌でもやって来ますが、その日その日で、自分の感じられる精一杯を楽しむしかないのかもと、最近は強く感じます(もちろん、ひとりひとりが自覚を持ち、社会を良くする努力は必要ですが)