マサオのブログ

よもやま話ですが、何かのお役に立てれば幸いです。

ラウトカ学生寮強盗事件 その16

週明けの月曜日、事件後初めて登校しました。

ナンディ校は宿泊先のホテルからバスで5分の所にあり、ラウトカ校と同じで地元の小学校に併設されていました。

幸い教室は沢山余っていて、ナンディ校と完全に分かれた形で、これまで通り同じクラスで同じ担任、同じクラスメイトで勉強出来ました。

先生方は地元の方々で、定年された元小学校教師や異業種からの方など千差万別でしたが、事件を機に職を失うかもしれないとみんな心配していました。

私達生徒も慣れ親しんだ担任やクラスメイトと分かれなくて幸いでした。

寮生は全員ホテルに移動しましたが、教師やホームステイの生徒達はラウトカ住まいなので、毎日朝夕とラウトカ校前から送迎バスが出ることになり、時間の都合上、毎日の時間割を1時間遅らせてのスタートになりました。

初登校の日は、会う人会う人に無事を喜んでもらい嬉しかったです。

特に担任の先生は私を強く抱きしめてくれました。

私の担任は小学校を引退されたベテラン教師で、もう60代の女性でした。

最近の日本女性の60代はとても若々しいですが、フィジーは医療や生活習慣のせいでまだまだ平均寿命が低く、もう結構なお歳に見えます。

日頃はちょっと気難しく厳しい先生でしたが、私の無事を心から喜んでくれました。

習慣上、日本人はこう言う状況でもハグすることは稀ですが、大柄な彼女に力いっぱい抱きしめられながら、愛されている喜びを感じることが出来て本当に嬉しかったです。

文化や習慣が違うので「これだから日本人は」的なネガティブな話はしたくありませんが、喜びや愛情を素直に表現するのはとても素晴らしいことだと思いますし、こういうところはおおいに見習ってもいいんじゃないかと思いました。

それはともかく私にとってとても素敵な思い出のひとつです。