ラウトカ学生寮強盗事件 その18
話が前後しますが、事件の翌日ラウトカ警察から呼び出しがあり、私や盗難被害に遭った生徒数人が学校運営会社スタッフに付き添われてラウトカタウンへ向かいました。
ラウトカ病院で包帯を変えてもらい、レントゲン技師の件があったのはこの時です。
ラウトカ警察に行くと奥に通され荷物の確認をさせられました。
聞くところによるとあの夜、生徒達がバスでナンディに移動した後、強盗達が寮に再度盗みに入ったそうです。
襲撃後、彼らは近くの茂みからこちらの様子をずっとうかがって、私たちが退去したのを見計らって侵入しようとしたところを、警備していた警官たちに取り押さえられたそうです。
詳しい状況は分かりませんが、早く逃げればよい物をなんともあきれた奴らです。
彼らの奇襲は成功しましたが、現場に居残ってまた盗みに入るなんて本当に何も考えていない馬鹿としか言えません。
強盗は全部で5人、そのうち捕まったのが3人だそうです。
その3人が持っていた物を、私たちに確認してくれとの事でした。
みんな部屋を荒らされた人はパソコンやリュックを失い、外にいた人は財布や鍵などでした。
全部ではありませんでしたが、みんな半分くらいは返って来ました。
私も電子辞書と洗顔セットのポーチが返って来ましたが、日本の携帯とミュージックプレーヤーはありませんでした。
携帯は事件の夜に日本に連絡してすぐ止めてもらいましたので安心ですが、音楽が聴けないのはつらく、しかも英語の勉強にも影響するので、後日現地で中国製のなんちゃってipodを買いました。
なにより電子辞書が返ってきたのが幸いでした。
これが無いとほとんど授業を理解出来ませんし、勉強にになりませんので本当に助かりました。
ともかく全員ではありませんが、犯人が逮捕されて本当に良かったです。
逃げた残りの犯人は捜査中とのことでした。