満腹ボクサー
昨日のスポーツニュースで、面白い記事が目に入りました。
ボクシングの元WBA世界スーパーウェルター級暫定王者の石田順裕選手(38)が、ヘビー級に転向するために「増量」したとのこと。
ボクシングと言えば、普通は厳しい減量に耐える姿をイメージします。
大人気漫画「あしたのジョー」では、ジョーの永遠のライバル、力石徹が一日トマト一個で過ごし、針金で蛇口を縛って水さえ我慢し、もう限界に達してその針金を外そうとして、手を切ってその下たる自分の血を飲むシーンや、マンモス西が夜中こっそりジムを抜け出して、屋台のうどんを食べている所をジョーに見つかり、腹パンチを食らって鼻からうどんを出すシーンを思い出します。
極めつけは、朝鮮戦争の戦災孤児、戦うコンピューター金竜飛の凄まじい逸話など、減量関係の名場面は数多くあります。
あしたのジョーは、名作過ぎて語り出すと止まりません。
ともかくボクサーが増量なんてと思いきや、ふとある漫画(漫画ばっかりですが)を思い出しました。
もう10年以上前に、コミックバンチに連載されていた「満腹ボクサー徳川」です。
天才的な才能を持ち、世界を期待されていた日本ウェルター級チャンピオンの主人公が、突然ヘビー級転向を宣言し、チャンピオンを目指すとんでもないストーリーです。
日本人には体格的に、絶対無理と言われるボクシングの重量級。
そこにチャレンジし、既成概念を覆そうとする主人公の姿勢に面白さを感じ、毎週楽しみに読んでいました。
私は、クレイジーなチャレンジに興奮する性質を持っています。
「変えられるかも知れない」「出来るかもしれない」
何でも「可能性思考」が大好きです。
そんな人を見ると応援したくなります。
この漫画は、残念ながら連載が途中で終わってしまいました。
しかし現実では、ヘビーではありませんが、ミドル級金メダリストの村田諒太選手など、世界を狙える重量級選手が出てきています。
野球のイチロー、サッカーの本田圭佑など、たくさんの日本人アスリートが世界で活躍するのを見ていると、いつかはボクシングで日本人ヘビー級チャンプもと思えてきます。
スポーツに限らず、もっと日本人の突拍子もない活躍やチャレンジが見たいです。
そういう人たちの影響で活気づき、世の中がより前向きで、元気になればいいなと思います。