測定されないものは、改善出来ない。
今朝、開店準備の時、看板ごと飛ばされそうな強風に慄きました。
桜はまだ満開ではないので、散る心配はありませんが、この強風が数日後だったらと思うと怖くなります。
増税前最後の週末、買いだめに必死になっている人のニュース映像を見て「節約のつもりが、逆に無駄遣いになっているのでは」と、感じました。
日持ちする消耗品などを、ひとつ余分に買うくらいなら分からなくはないですが、それほど必要のないものを、わざわざケース買いするのは、逆に不経済なのではと思います。
加工食品は賞味期限が長いとはいえ、それでもしょっちゅう食べるものでなければ、意外と棚の奥で、いつの間にか期限切れになっていたりするものです。
私は健康の為、今ではめったに口にしなくなったカップラーメンなどは、保存状態にもよりますが、古い物はたとえ賞味期限内でも、油が酸化して味が落ちていたのを思い出されます。
沢山あるからといって、気が大きくなり、多めに使い過ぎたり(食べ過ぎたり)、また無理に使い切ろうとするのも、後から見れば不経済だったという事もあります。
勿論そのあたりを計算し、完全に把握した状態での購入ならば、賢い買い物ですが、何となくセールや世間の勢いに流されているだけの消費者もいそうなので、他人ごとながら少し気の毒に思います。
住宅や自動車、家電なども本当に買い替えるタイミングならばいいのですが、わざわざ前倒しをしてまで購入する価値が有るのかは、それこそ熟慮が必要です。
これは別に増税前の駆け込み需要と関係なく、商品やサービスを購入するときの鉄則です。
経費削減は企業だけでなく、家計簿でも同じ。
私も自営を始める時、事業計画書を作成しました。
勿論始めた後でも、ビジネスが続く限りは、この目標設定と必要経費の管理は必要です。
「測定されないものは、改善出来ない」
見える化や、可視化も良く耳にしますが、全部意味は同じ。
固定費圧縮のための問題点を、常にあぶり出す必要があります。
私も若い頃は、感覚だけでお金を使っていましたが、それではお金は残りません。
全ての収支を、把握する必要があります。
それだけでも、結果が変わります。
毎日体重計に乗るだけでも、ダイエット効果が得られるのと同じ理屈です。
そして、残ったお金を投資に回す。
なにも株やFXをやらなくても、教育や旅行でもそれは資格取得や経験、一生の思い出づくりなど、様々な意味での自己投資になります。
とは言っても、この駆け込み需要が経済効果になっているのも確かなので、お金が回るのは、理由はどうあれ良い事だとは思いますが、少し複雑な気分です。