模型店
今朝、かむろ坂の桜が見事に咲いていました。
もう6、7分咲きといっていいので、この週末は見ごろでしょう。
これで、やっと春らしさを満喫できます。
行動力も自然と湧いてくるので、この時期は年末年始と相まって、計画を立てたり、大掃除をしたりするのにも最適です。
特に大掃除は、この時期の方が、はかどります。
早く冬物の寝具や衣料品を、片づけてしまいたい気分です。
しかし、私は寒がりだし、この時期の急な花冷えが怖いので、ぎりぎりまで様子見をして慎重にします。
昨日、前から気になっていた、家の近くの(といっても、ひと駅となりですが)にある古い模型店に入りました。
ここに引越して約2年間、以前から2週間に一回くらいの割合で買い物のときに、自転車で店の前を通っていたのですが、その存在にまったく気が付きませんでした。
気が付いたのが、先月の終わりくらいです。
そこから気になっていたにも関わらず、なかなか入るきっかけがなくて、もしくは自転車だと一瞬で通り過ぎるので、行く機会がありませんでした。
それが、やっと昨日行って参りました。
大げさですが、それも暖かくなって行動力が出たのか、気分が変わったのも有るのかも知れません。
もうひとつは、模型店はマニアックなので、なかなか入りづらい雰囲気があり、なんとなく勇気が出なかったのもあるでしょう。
お店は、小さめの集合住宅(もしくは一軒家かも)の1階にあり、店の前が自転車の駐車スペースなので、そこに自転車を止めていると、外階段から男性が下りて来て、お店の鍵を開けて入りました。
店内にトイレがなく、用足しにいっていたのか、もしかしたら、日頃は客があまり来ないので、私が来たのを見て、自宅から出て来てくれたのかもしれません。
なんにせよ、ちょっと恐縮しながら、店内に入りました。
予想していた事ですが、もちろん「いらっしゃいませ」も「こんにちは」もありません。
入る時に、「ちょっと、見て行っても良いですか?」と、こちらから尋ねてしまったくらいです。
60代後半くらいと思われる白髪で髭づらの店主は、無愛想にちょっと、うなづいただけです(もしかしたら、うなずきもしなかったかも)
普通なら相手の態度に腹が立ちますが、こういったお店では、店主が無愛想なのは、ありがちなことなので、特に気にもせず中を見て回りました。
もちろん店主以外は誰もいないし、こちらは買う気も無いので、かなり気まずいです。
お店は小さくて古いですが、置いてある商品は、意外にも最新の物ばかりでした(中には掘り出し物があったかも)
鉄道模型やエアガン、お城や軍事関係の模型、ガンダムのプラモデルが中心です。
今はやりのフィギュアや、萌え系の商品は一切ありませんでした。
昔ながらの、硬派な模型店といった感じです。
私は営業マン時代に、ショッピングモールなどの駐車場に車を止めて、中にあるおもちゃ屋兼模型店に立ち寄ってサボった(時間が空くことがあるので)記憶があります。
私の子供時代は、ロボットアニメのプラモデルの全盛期でしたので、本当になつかしいです。
家の前がおもちゃ屋さんでしたし、近所にも4、5軒はあったと思います。
今ではそのすべてが閉店しています。
でもさすが東京です、このお店は今でも続けているなんて、大したものです(趣味でやっているのか、家賃収入などがあるのでしょう)
模型店に係わらず、東京にまだまだ古くからの個人商店が残っています。
今は忙しくて、模型はとても作る気にはなりませんが、老後の趣味にはいいかもしれません。
そんなことを思いながら、店を出ました。
出る時に、なぜか私が「ありがとうございました」といって店を出ました。
もちろん、店主は私をじろっと、一瞥(いちべつ)しただけで、なにも返事はありませんでしたが(笑)